開界録2019

The time I retired from jobs is the period reviewing and comprehending my past life.

大江健三郎

大江健三郎「日常生活の冒険」を読む(続き)

高校時代の同級生Tくんとの読書会の4回目は「日常生活の冒険」である。大江健三郎は1935年生まれでぼくらより18年早く生まれている。この小説の「ぼく」はほぼ大江自身であり、斎木犀吉と最初に出会う時18歳であるから、ぼくらが生まれるか生まれないかの時…

大江健三郎「日常生活の冒険」を読む

今「日常生活の冒険」を読み終えた。60年安保や広島の原爆という政治に関わった一世代先輩の小説家の、私小説に近い物語は暗澹としたものだった。「洪水はわが魂に及び」を読み終わった時も同じ感想を持ったが、この作家はどうしてこんなにも左翼の肩を持つ…