開界録2019

The time I retired from jobs is the period reviewing and comprehending my past life.

こころの解放区をつくる

f:id:hotepoque:20180413170125j:plain

生活上のぼくを知る人(一人の例外はあるが)と一切繋がりのない、ネット上の空間にこれまでブログ記事を105書いてきた。家族や会社勤めのときの知り合いやFBの友人たちには知らせていないので、プライベートで孤独な日記のような書きものの空間を持つことができている。この無名でほとんど無関係に近いゆるいつながりはそれでもというか、それだからこそというか、ぼくに自由の感じを与えてくれる。

サラリーマンの時デザイナーとしてある農業会社のPRとかパッケージデザインの仕事を請け負っていたことがあって、20年間小さな情報誌を作っていた。米の年間契約者向けに年一回ではあるが、編集から主なコンテンツまで企画制作に携わっていた。

農業は日本人の心のふるさととしてのイメージを持っていて、お客とは家族のように通信することが可能だった。全国からは家族のような手紙をもらう客がかなりいた。自分の娘がイギリスに留学していておたくの米が美味しいから送りたいとか、子供がアトピーがひどいので無農薬の米を食べさせたいとか、送ってもらった農家ならではの味噌や漬物を友人にお裾分けしているとかという便りを読むのが毎回楽しみだった。その時、ぼくは無名の全国の人たちとのつながりがとても温かいものに感じられた。大げさになる癖がぼくにはあるのだけれど、それは共同体のつながりだったと思っている。その感じをもう一度味わいたくて、このブログを書いているところがある。

(注)写真は記事の農業法人とは関係ありません。

追伸:「こころの解放区」とは、書くことによって自分が自由に息をし、考えまたは想像し、記録し論評するような場所のことだ。そのように思える人たちによって「こころの解放区」は作られ、支えられる。