2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
あえて文学的出発点という言い方で書いてみるが、言葉で自分をとらえて生きる時空間を作り出す最初の契機に、このところ関心が湧いてきている。村上春樹を定年退職後にふと気づいて読み始めたのは、同じ時代を生きて世界文学に通じる小説家をとりあえず読書…
次第に主題が形づくられてきている感触がある。「ゴーギャンの世界」を読み始めて感じた違和感を育ててみる方向の中で生まれつつある主題だ。福永武彦はゴーギャンの精神を捉えようとしているが、ゴーギャンその人の中に入っていこうとはしていない。おそら…
現代社会では、企業の経営陣と商業的政治家によって運営されており、人びとは大衆操作によって操られている。人びとの目的は、もっと多く生産し、もっと多く消費することだ。それが生きる目的になってしまっている。いまや人間はロボットである。(中略)人…
、、、、そこにはぼんやりと「私の人生」という素材がころがっている。、、、、これまで現に私が体験してきたことを意味づけることは、じつは私にとって自明なことでも容易なことでもなく、一つの探求すべき大きな課題なのです。 ______中島義道「人生…
人生は短い。何かものになることを天才でもない限り、多くはできない。自分の好きなことを思いついて次々にやっていても、ものになることはないだろう。周りがやっているから自分も同じことをやろうとする人は、何もものにならずに一生を終えるだろう。自分…
会社を定年退職してしばらく経って第二の人生を模索していた頃のFBの記事を見つけた。高校時代を回顧することに虚しさを感じ始めて、美大に進んでから杉浦康平や稲垣足穂を知ったころにも熱い時間があったことを思い出している。今ならどれだけ時間を使って…
古今東西あらゆる世界、歴史に繋がるようになって、人々は自分でものを考え言うことをしなくなった。すでに自分の考えることは誰かが考え尽くしていて同意するか、否定するかしかしなくなった。悲しいかな自分をしっかり大地に立たせることに意欲がなくなっ…
昨日のブログで読書は孤独な行為ではないと書いたが、今日は真逆の読書は孤独な行為であるということについて書きたいと思う。なんだか昨日書いたことの中にウソが混じっている気がしたからだ。ウソとは言い過ぎで、あのような場では場を壊したくないという…
読書会に参加し始めて1年半くらい経つが、石川県には読書会連絡協議会というれっきとした団体がある。何と60年以上続いているらしい。今日県の南半分(加賀地区というのだが)の読書会から集まって「本を読む仲間の集い」があり、最初の会長の挨拶でそのこと…
ぼく自身の幻想の湿地に分け入っていこうと考え始めた。 このまま過ごしても何も変わらない環境だから、 社会の出口に来て青春を後ろから辿ってみようと思いついた。 おそらくあらゆる主義者は歴史に登場して、 あまりにも精神を行き過ぎて走らせてしまった…
ぼくの生きている時代にとって二人の人物が大きな影響力を持っているのだが、それは個人的な事情なのでほとんどの人にとってはスルーされて当然のことになる。それでも書くのはその二人の人物が現代においてとても大きな影響力を示していて、同じように影響…
10月初旬の爽やかな空気は同じ皮膚の体温が ぼくの連続した過去の同じころの生活感を甦らせてくれる。 あらゆる生物にとって温度というのは決定的な環境要素だと思われる。 例えば海温が1度違えば海中の生物にとって危機的な異変と感じるはずだ。 今日は秋晴…
「NHK島津有理子アナが退局、医師目指す意向」というニュースが目に止まった。44歳で医師を目指して大学で勉強するという。遅すぎることはないのだ。きっと彼女には自分が死を迎える時、現役の医師でいたいと考えたのだろう。彼女がキャスターを務める、1…