開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

定年退職者の手記(総集編)

定年退職者の手記 定年後をどう生きるかみたいな本がよく売れているらしい。自分もその渦中にいて、その本にあるように自分も残念ながら定年後居場所がないことを認めないわけにはいかなかった。それは敗北感がともなった。 スターバックスは「第三のプレイ…

自立とは

自分のブログを再読していくつかの記事が意欲的で、今の自分を鼓舞するところがあった。「1968年の観念」や「故郷化して世界内存在として自立する」などがそうである。今からすると、その頃が既に過去化されて現在とは繋がっていないことが分かる。その頃の…

生きがいを求めて*

何が一番つらいかといえば、生きる目標がないことだ。38年間サラリーマンとして生きてきて最低限文化的に生きるだけの蓄えと自宅を持つことができた。そのあとを何を目標にして生きていけばいいのか、答えは簡単に見つからない。退職して4年過ぎたが、未だに…

村上春樹と福永武彦

引きつけられるようにして今日、「ノルウェイの森」を手にとって再読を始めてみた。 直子は最初から自分が死から逃れられないと決意している事がなんとなく分かり、ワタナベ君との接し方は誰かと似ているとふと感じられた。ああ、誰だろう、、、ぼくの記憶の…

考える方法

昨日のブログの続きで、考える方法を50通り考えてみた。やってみて考えるのが楽しいことがわかった。 1. 自問自答する 2. 自己同一を見る 3. 自己との差異を見る 4. 相手の考えを推測する 5, 最後まで徹底する 6. リアルかどうかで他者を判断する 7. 起承転…

欠けたものからではなく、在るものから出発する

欠けたものからではなく、在るものから出発する____それは否定からではなく、肯定から始める、と言い換えることもできる。村上春樹の文学は「気持ちよくて何が悪い?」から始めている。日本の近代文学あるいは村上春樹以前の文学のほとんどが否定から始…

定年後の路地裏散歩

文章を書く動機のひとつとして、心地よく時間が流れてから普通の時間に戻った時に、もう一度その時間を文章の中に取り戻したいという気の起こることが挙げられる。昨日の午後ふと思いついて、妻と二人で金沢の弥生地区の裏道を散歩(自宅のある野々市から金…

何を読むのかについて

先に読むことについて書いたが、読むという行為の本質を微妙に外していたように思った。読むことについては何を読んだかを経験として分析しないことには、読む行為を説明したことにならない。単に小説を読む場合だけでなく、例えば政治情勢や相手の心を読む…

読むことについて

ぼくがサラリーマンだった頃の上司の一人に、よく本を読んでいる人がいて割と話が合う方なので相談などもしていたのだが、文章を書くのは全くダメということであった。ぼくにとっては本をたくさん読んでいれば語彙が豊かになって、書くのにも困らないと思っ…