開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

カフカ「判決」を読んで(つづき)

カフカ「判決」を読んでの疑問にまず2から取り組んでみたい。2.ゲオルグの婚約者が、そんな友人がいるのなら結婚しなければいいとなぜ言ったのか? ここで友人がゲオルグの婚約者との結婚に深く関わっていることが示されるわけだが、どういう関わりか?ゲオ…

観客席にいたオバサンの話

前回のブログではカフカ「判決」で読んで疑問に思った箇所にまだ自分の答えを用意していなかった。そのまま読書会に臨んでいたらおそらく混乱に巻き込まれるだけだっただろう。予想されるのはカフカは難しいからめんどくさくなって投げ出してしまうことだ。…

カフカ「判決」を読んで

昨日決心してやめたことがある。読んだ本から自分の感想や意見を持つのに、評論家やネットに載っている無名の人の「解説」や「感想」を読むことをである。確かにボキャブラリーが足らない時に、ちょっと心に響いた言葉を他人の文章から得ることはいいかもし…

「ダンス・ダンス・ダンス」を読んで

The Beach Boys - Dance Dance Dance (1964) 数日前に村上春樹の小説を読みたくなった。どうしてかとその時の心境を思い出してみると、どこへも行くあてがないのにどこかへ行きたくなっていたように思う。この何も起こらない現実から逃れて、自己省察の旅に…

「ダンス・ダンス・ダンス」と「日常生活の冒険」

「ダンス・ダンス・ダンス」には80年代を生きるメッセージが書かれているとどこかに書かれてあったし、村上春樹と大江健三郎は同じ場所に立っていると文芸評論家に教えられていた。今日から「ダンス・ダンス・ダンス」を読み始めてその共通点に気づくのは自…

ずっと待つ人

人は忘れられぬ景色を いく度かさまよううちに 後悔しなくなれるの ___________________松任谷由実 受け止めるためには君の何倍もの心の深さが必要だと 気づかされた時にはもうぼくの方はボロボロだった 君は自分の無邪気さの、奔放さに…

65歳になってみて思うこと

100歳になってわかったことというエッセイがよく売れているらしい。佐藤愛子の「90歳、何がめでたい」もベストセラーらしい。それぐらいの高齢になってあまりボケないで何かを達観する人の言うことに耳を傾けたいと思うのだろうか?自分が100歳になった時に…

自分を素材にして文章を書く

自分を題材にして文章を書くことに何かがあると思っていて、それは自分が考え続ける場所というものを作ることのような気がして、そのために書き続ける習慣を持つのがブログを始める動機だった。とにかくある程度のボリュームで書き続けることが必要なのだ。…