2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
65歳を過ぎてから年齢をあまり気にしなくなった。別に歳をとったという自覚はない。私と同年輩の中学からの友人は、早くも終活という言葉を口にしていた。私といえば終わりは全然見えなくて、これからどんどん自分が変わっていく予感がする。その変化の具合…
平野芳信、市川真人、黒古一夫という文芸評論家の村上春樹論を最近続けて読んだ。一番批判的なのが黒古一夫で、「1Q84」は壮大な失敗作としている。それぞれ小説に何を求めるかによって村上春樹に対する評価が違う。色々新しい発見があったが、これまで自分…
昨日の午後は2時半ぐらいからずっとNHKのドキュメント72hoursを見ていた。偶然見出したら面白くてやめられなくなった。視聴者が選ぶ今年のベストテンの2位と3位が特に今の世相を浮かび上がらせる断面になっていた。東京の「レンタル何もしない人」と仙台「…
今日25日までに投函すれば元旦に着くということなので、年賀状を出した。いつも妻と共用なのでどうしても無難なデザインになる。今年は妻も一発OKを出してくれた。ハガキの下の方にいつもコメントを書くのだが、今年は一人一人相手に合わせて書いて、全部違…
カール・ポランニーの評伝を読み進めていて続かなくなった。資本主義に変わる体制を作ることができるかという壮大な問題に対して、答えの一つを提供してくれることを期待して読もうとしたのだった。現代世界の最大問題だと思っているグローバル資本主義を理…
河合隼雄の肉声が聴ける。「私は河合隼雄という奴と、とことん付き合っている」という話のつかみからもう、これは身を乗り出して聴くしかないと思った。 www.youtube.com
思い出すという記憶の活性化を通して、 自分の少年時代にタイムスリップする。 何とも言われぬ夢の中のような異次元が現れる。 そこではとても幸せでいられる。 結局私の幸せは少年の頃にいた世界と同じものなのだろうという気がする。 妻と今一緒に暮らして…
私の私淑を、この二人の文学者とする。いずれも私の美大時代に出会って長い間関係が途絶えていた。今朝夢うつつの状態で、その名前が浮かんできた。栗田勇と大岡信。この二人から絶対肯定の世界を学び取りたい。私のライフワークの一方の「こころのふる里」…
定年退職して無職の生活が4年経過している。昨日は母を川北整形外科(母は膝に注射を二週間に一度打ってもらっている)に送り迎えするという用事があって、買い物にスーパーへよって実家まで帰るとほとんど半日になった。病院やスーパーの中には入らず車の中…
昨日、斎藤美奈子の「日本の同時代小説」を読んで、「赤頭巾ちゃん気を付けて」と「ライ麦畑でつかまえて」の野崎孝一訳の文体が似ていて、一時期一部で流行ったということが書かれていた。60年代の雰囲気がそのひとり語りのような文体に表われていたのだろ…
Spotfyでどんな曲でも聴けるようになって、子供だった頃によく聴いていたロックやR&Bも聴ける。何と半世紀も前の曲が聴ける、ということはその頃の感じがひと時のことであるが蘇るのである。人生の時を超えて曲の中を彷徨うことができるという楽しみが加わっ…
過去の自分のブログを読んで、この時の置かれた地点からどう進んだかを反省してみる。 hotepoque.hatenablog.com 青春の頃に帰ってサラリーマン時代にすっかり捨てていた「自己」を取り戻すことに飽きて、次に何をするかを見つける地点に来ていた。今の地点…
定年後の自由な身分になって自分の人生を分析対象に選んで回想を繰り返していると、つくづく内面世界が掛け替えのない貴重なものに思えてくる。私は貧困の家庭には生まれなかったが、経済的に裕福な家庭とは根本的に違う人生訓の中で育てられた。つまり我慢…