2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「デミアンが神と悪魔について、神聖な公認の世界と、黙認された悪魔的な世界について言ったこと、それはまさしくそのまま僕の考え、僕自身の神話なのだ。つまり両方の世界、もしくは世界の両片____明るい世界と暗い世界という考え方にほかならないのだ…
ほとんどランプの明かりだけがある四畳半くらいの 穴倉みたいなジャズ喫茶に日がな通って閉じこもっていた頃 ぼくの精神は宇宙空間の中にあったよう。 自我も主体もなくおそらくは禅の境地にあったと思う。 現実に生きている世界の方で死ぬ覚悟を決めて 幽霊…
以前に「69」を図書館から借りてきて読み始めた時に投稿していたが、読後の感想は投稿していなかった。これは政治的な学生運動が騒がれた時代にあって、高校生が反抗的に面白がることに情熱を燃やした悪漢小説で、村上龍の自伝小説でもあるということだった…
毎月最終土曜日の午後から、野々市市文化協会の生涯学習や趣味サークル活動の一つとして読書会がある。囲碁・将棋の会や、短歌・句会の会や、コーラスや能楽、絵画・書道・生け花・茶道の会となかなか多彩な文化活動なのだが、この地域に残る「じょんから祭…
春の夜長にプルーストをとうとう読み始める。いくら読んでも読み終わることのないような小説は、パリのベルエポックに誘う。あの時代がいつまでも続くようにと願って読むと退屈はしないで、と言うのは眠くならないでということだが読み進められそうだ。
頭で色々考えても自分のしたいことに繋がらなければ、それで終わりだ。結局実行されずに終わる。自分がこれから死ぬまでに為すことは、今の心に小さくポっと生まれ出るような蠢きとか、憧れのような動きに左右されると思う。ここのところ、テニスをめぐって…
高名な左翼文化人として一般に定着している彼のイメージとは逆に、ぼくはこの人の彼に対する言葉に真を置きたい。以下、ネットで竹内芳郎氏を師と仰ぐ方のブログから引用する。 2011-05-14 16:15:14 2.1.4 吉本隆明への公開状(全文) テーマ:竹内芳郎…
「存在と無」理解の一助にするために、日本サルトル学会から以下を引用する。「形而上学」の独自の使い方に興味を持った。 第42回研究例会日時:2018年12月8日(土) 14 :15~場所:立教大学 5号館5209教室研究発表赤阪辰太郎(大阪大学)「『存在と無』にお…
自分の分をわきまえて生きることが真実の生き方だと思う。昨日ヘルマン・ヘッセの「荒野の狼」を読了した。あまりにも自分を偉大なものとしすぎて、狂気の自由に生きようとしたと、今なら落ち着いていうことができる。作家は自分の経験と精神を使って世界を…
次回読書会のための友人への手紙 返事が遅れてしまいました。読書会の課題本を何にするか、またその選定理由は何かを考えていて遅れました。課題本はほぼ「デミアン」でいいだろうと思うのですが、理由はなかなかうまく言い当てることができません。漠然と思…
次回の読書会の課題本をシェイクスピアの「テンペスト」にしようと思う。世界文学でこれまでの読書会でどうして取り上げなかったのか、ぼくの中でなんとなく疎遠な感じがしていたのだと思われる。 小学校低学年で演劇の授業があって、クラスだったか全学年だ…
どうしたら気力がみなぎっている状態になれるかを考えて、その状態にいつでもなれるようにしたいと、これまで何度も試みているがうまくいかない。少し前、ああ今は体に気力がしっかりついているな、と感じていた。そして、今その状態を書き留めようとして書…
文学、といっても小説のことをどう捉えるかで、ぼくと彼は違っていた。その違いはこれまで何ら問題とはならなかった。それがつい最近お互いがもう受け入れがたいほどまでに距離を置くことになるとは全く想像していなかった。最初は小さなほんとに趣味の違い…