開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

作家であると同時に市井の人

ぼくらの世代では、父親を通して擬似戦争体験がある。村上春樹は小説を書くために父の軍歴を調べて父親が背負った歴史に向かい合ってきた。以下、朝日新聞DIGITALから引用。 作家の村上春樹さん(70)が、父・千秋さんの中国大陸での従軍経験についてエッ…

村上春樹の読者が若いわけ

ウチの購読紙は地元の地方紙である「北國新聞」なのだが、先日来数回にわたって村上春樹のインタビュー記事を連載していた。インタビュアーの記者は業界では有名なハルキ礼賛者の時事通信社の人らしい。連載の最後に、海外の読者に若い人が多いのは何故かと…

村上春樹コネクション

このブログではカフカコネクションを紹介しているが、村上春樹についてもコネクションが存在しているように思う。ハルキストと呼ばれるファングループのことではない。専門家である翻訳家や研究者を核とした世界の読者グループのことをコネクションとよんで…

文学とは何か

文学も学がついているので学問の一分野であるのだろうけれど、学者のように文学を分析してもおそらく文学が分かった気がしないと思う。すでに文学を文学的に理解したいという潜在的な気持ちがあるような気がする。ぼくがなぜ文学とは何かを問うかといえば、…

定年後の夢

ほんの少しだけど英語がわかってきている。放送大学の英語講座が自分には興味深かった。まだ身についている感じはしないが、今の学習を続ければ身につく感じはする。そうしたらいずれネイティブの少人数の英会話教室に行こうと思う。できればその先生から英…

(公論)遺伝子組み換え作物の問題

日本のマスコミでは全く報道されない、遺伝子組み換え作物の問題。資本主義システムがいかに生態系までおかしくしていくかに付いて書かれている。少し長いが読んでみる価値は十分ある。もちろんマルクスはエコロジーに付いても先覚者だった。 以下印鑰 智哉 …

文学とは人間が「負ける」プロセスを描くもの

ネット上で、「小説家に求められる素質はなんでしょうか?」という質問にIT関係のライターの人が以下のように答えていた。 私の出した答えではありませんが、色川武大が「私の旧約聖書」という本でこんなことを書いてたので記憶から引用します。 > 文学とは…