2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ぼくが参加している読書会は、石川県立図書館が古くから推進している読書普及活動グループに所属している。子供への絵本などの読み聞かせは活発になっている感じだが、社会人の読書普及を目的にした読書会活動は、衰退傾向にある。最近では白山市が抜けてし…
本を読み、文章を書くことで何者かになる___本を読んで内面が作られ、文章を書くことで私が主語として立てられるからです。高校に入って世界文学全集を読み始めた時、面白くて一冊読み終えると次はこれと読み進んでいき、だんだん自分が大きくなるような…
私のサラリーマン生活は24歳から62歳までで、38年間になる。大学は美術大学で3年次自主留年して5年間在籍した。地元に残り数社回ったが雇ってくれるところはなかった。結局祖父のコネからY社入社が決まりかけていたが、不況からY社の下請けの小さな会社に入…
まず以下の文章を読んでほしい。2年前にも引用したヘルマン・ヘッセ「デミアン」からのものだ。 「ただひとつ、できないことがあった。他の連中がするように、心の中にもうろうと隠れている目標を外に引っ張り出して、どこでもいいから目前にえがくというこ…
居心地のいい場所を求めるのではなく、ここを居心地よくすることを考える。どれくらい前だろうか、つい最近までのような気もするけど、いつも居心地のいい場所を求めて心は満たされることがなかった。東京には気の利いた場所がある気がしていたが、東京には…
今日は定年後生活の僕たちには楽しい日だった。何しろ山形の弟から送られてきたりんごとラ・フランスを、かほく市にいる義理の姉夫婦のところへおすそ分けに持っていくついでに、イエロー・ハット金沢北店に寄ってスノータイヤを積んで帰る、という用事があ…
自分のことを書くことは真実に降りていくことだ。これから書くことは涼しい顔をして何事もなかったように日々を送っている自分を晒すことになる。こんな世間知らずのいい歳をした男が同じ時代にいてわざわざサンプルになるのを、偶然誰かがこれを読んで多少…
野々市市の読書会仲間にTさんがいる。ぼくを含めて男性会員は3名で、Tさんはその中の一人だ。ずっとタクシーの運転手をされていて、定年後も奇数日だったか偶数日だったかは元の会社で働いている。短歌の会にも入っていて歌を作ったり、簡単な時代小説も書…
「、、、その面影を通して、彼自身の青春を再発見し、それからその人生の出発点にもう一度立って、架空の未来を眺めることで、彼が本来なるはずだった、現在とは別の彼自身のの姿を、おぼろげに描き出し、更にその実現することのなかった本来の彼の姿に、出…
It’ll be that one was the one how much does which have value for itself after that person loves me. 「あの人が私を愛してから、自分が自分にとってどれほど価値あるものになっただろう。」 ゲーテの言葉だ。この言葉に触れた時、あの人を彼女とし、自…
自分の性格に戸惑っている。今どうしてもやる気が出ない原因を探っていた。思い当たるには、「結果が見えるとやる気がおきない」と言うことだ。この前性格テストをしてみたら、探求型だと出た。探求することに関心があって、結果が出てしまうと探求が終わっ…
61歳で退職して無職になって6年が経つ。その今の時点で何をすべきか、自分の心に訊いてみたいと思う。今朝テレビで松茸の産地を紹介していて、松茸の焼いたものやすき焼き、土瓶蒸しなどの松茸づくしが1万円で食べられる店を映していた。そういえば松茸な…
文学との出会いと自我崩壊の危機の時期は重なっている。自我崩壊の危機の時期は生涯3回ある。高校1年次に最初世界文学全集と出会い、10冊ほど読み進んだあと現実感覚がおかしくなって登校拒否の事態を招いたのが1回目。サラリーマン生活中盤で、社長から…
60歳の定年後1年は延長して同じ会社で働いていたが、その後は完全に無職で今日まで来ている。61歳で社会からは用済みの身分で、特に趣味以外にすることはない毎日をだらだらと過ごしている。仕事を望んでいるのであれば無職の身は辛いものとなるが、仕事は自…
先週の火曜日、秋晴れの日、まだこの春に買った新車で県外に出ていなかったこともあって、ドライブも兼ねて富山県美術館に行ってきた。富山県美術館の企画展は石川の新聞(北國新聞)に広告を出していて、ぼくはその広告がしばらく気になって頭の隅にあった…
1. 21世紀は20世紀から学ばなければならない。 2. 革命の主体は物質である。物質の挑戦に勝つことで人類は革命を成し遂げる。 3. 現在は存在の時代である。芸術(文学・美術・音楽)はすでに過去の遺産である。 4. 人の一生=人生は、退屈を飼いならすこ…
ぼくは38年間のサラリーマン生活の中で、会社内には仲間はいなかった。みんな自分のために相手を利用しようとする人間ばかりだった。生存競争に絶えず晒されるわけだから、それも当然だろう。定年退職してからは2年間だけはOB会に所属させられ、温泉などに行…