開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

停滞期の過ごしかた

ここしばらくやる気が起こらず、すぐに眠くなって抵抗できずに眠ってしまうことが続いた。これはひょっとしてナルコレプシーなのではないかと心配になって、ググッて見たが違うようだった。しかし二度も昼寝をするようなことは今までなかった。どこか異常(…

小説とその他

百済観音の微笑みの秘密を探ろうとして、飛鳥時代のわりと学術的な本をここしばらく読んでいた。YouTubeで歴史解説のわかりやすい動画もいくつか見て、大まかなイメージも掴んだりした。百済観音は現在、法隆寺に安置されているということだが、法隆寺には分…

沖縄慰霊の日

日本人としてこの日、沖縄の人々にいつもぼくは申し訳ない気持ちになる。 www.youtube.com

色川武大「善人ハム」を読む

戦後すぐの頃に、ゲーリー・クーパー主演の「善人サム」と言う映画が流行ったそうだ。その頃米軍が日本を支配し占領政策を行なっていたので、アメリカ文化を日本人に洗脳させようとしていた。その「善人サム」の主人公を善人の干物みたいだと苦笑した、と「…

生きていてよかったと思える目標

生きていてよかったと思える目標とは、自分が一番大切にしていることを実現することだ。何を一番大切にするかは、自分がそれに従事している時に最大限に愛情を注げるかどうかを条件に選ぶ必要がある。一切嫉妬しない生き方となるはずだ。もし十分な時間が与…

探求あるいは志向性とは何か

私という存在形式は意識と身体を持って、他者の集団の中に置かれている。私は私の意識を使って自己と他者の間を無限に探求できる。探求は自己を拡張していく。この世に生を受けて以来休むことなく、探求を続ける。「なぜ」という問いをある日覚え、答えを探…

アルカイックスマイルではない

「百済観音の微笑み」の謎を調べようとしているうちに迷路にはまりそうになった。類似の微笑みに出くわしたからだ。例えば、法隆寺の「救世観音」や中宮寺の「菩薩半跏像」や広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」などである。これらはアルカイックスマイルという…

「古寺巡礼」にはなかった

その微笑んだ映像は、石川県立美術館の地下エントランスにガラス張りのケースの中に立っていた像と対面し、出来るだけ密着して寄り添おうとしたぼくの眼差しに応えたものだった。その時に受けた印象は他に例えようがなく、父性的で能を舞う時の幽玄さを漂わ…

日常からロマンへ

単調に連続する日常からどのようにして物語を始めるか、という決定的な創造場面にいったい何が必要なのか?実際には偶然としか言いようのない他律的な出来事が自分に襲いかかる。ちょっとしたアクシデントなのに本人にはどうしようもないほどのダメージを与…

百済観音の微笑み

あの時石川県立美術館で観た百済観音の「微笑み」は、 今は失ってしまった日本人の善のこころを現していた。 「善のこころ」と言ってしまうとすでに何か違う、 一般的なモラリッシュな言葉になってしまうが、 キリスト教にも神道にも属さない 素朴で一切の上…

埴谷雄高・鶴見俊輔・河合隼雄

講談社文芸文庫「埴谷雄高」鶴見俊輔著を読む。埴谷雄高、鶴見俊輔、河合隼雄が鼎談していた記録が載っていた。河合隼雄が初めて埴谷雄高と対面することになって最初の印象を聞かれて「現実的な人」という形容を使った。死霊を読んでそのままの人が現れたと…

記念のワンショット

日本では絶対見ることができない写真。記念にぼくのブログにも貼っておこう。 2020年6月1日アメリカ東部メイン州ルイストンでのデモ参加者と共感を示す警官

百済観音との出会い

百済観音が石川県立美術館に来て、百済観音の微笑みとの対面が、ぼくの生涯忘れられないイメージになっている。それはいつのことかだったかを知りたくて、今日思いついて「百済観音 石川県立美術館」と検索してみて突き止めた。 平成10年4月 文化財指定制度1…

職を降りると何が始まるか?

定年退職して6年が経った。退職するということの一番の意味は、社会的競争から降りるということだ。立身出世のために、市場での優位をしめるために他人と競争する必要がなくなったということだ。大いなる安堵を得てからさてどうするのか、という問題にぶつ…