開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

定年後の居場所

2020年7月31日金曜日という日が終わろうとしている。午前中に野々市市の読書サークルの上部団体の会長さんから電話があった。定年退職してとにかく住んでる街に知り合いを作ろうと読書サークルに参加したわけだが、この判断は正しかった。好きなことで仲間が…

韓国でも聴ける村上Radio ?

村上Radioは韓国でも聴けるんですね。(あるいは在日の方が日本でYoutubeにアップされたのか)確か村上春樹の作家活動40周年を祝うイベントを収録した時のものだった。イントロで誰かが大胆にも本人に「多崎つくると、色彩を持たない巡礼の旅」の最後の恋愛…

定年後リタイア生活で前進できること

何が前進になるかは、自分に与えた目標によってそれぞれ異なる。どうしてそれが目標になるかは何かの能力がうまく開発される経験をしたからだ。その経験は自分にとってかけがえのないものに思える。平凡な日常生活にエネルギーを与える、奇跡の一瞬のように…

定年後100分de名著で学ぶ

NHK「100分de名著」は通常録画はオンデマンドで有料になっているが、これはどういうサイトなのか分からないが無料で提供している。おかげで、テレビの時はイマイチ把握できなかったハンナ・アーレントの仲正昌樹先生による解説がよく分かった。 全体主義ある…

15年間同じコンセプトでやり続ける

AKB48はいただけないが、Perfumeは響く。このベースとドラムの単調なリズムは、ぼくにはニューヨークのディスコを思い出させる。 www.youtube.com

I want to write

I want to write just being born words by English. Because I want feel getting out words from myself. I am Japanese 67 years old. I am bored myself of being Japanese. I want feel defferent things outside of me. That is another life, persona…

若者に寄り添い続ける作家

今度の野々市市の公民館での読書会で、村上春樹の短編「アイロンのある風景」がとりあげられる。昨日2回目を通読した。隅々までも馴染みの「村上ワールド」だった。ぼくには馴染みでも、ぼくより人生の先輩方ばかりの読書会で「村上ワールド」は初の人がほ…

(公論)世界の動き

アメリカのデモ参加者(正確にいうと、デモ参加者を守る壁になる)がいつの間にかヘルメットで参加するようになった。日本と違うのは母親たちが呼びかけていることだ。 news.yahoo.co.jp さらに追加で、人種差別に抗議する黒人が極右の白人を救助した動きが…

死への先駆ということ

今日妻とテニスを1時間楽しんだ。体が軽くなり頭も冴える。しかしどういうわけか、心は空虚だ。このまま何事も成せずに老年期に入っていくのかと思うと、虚しくなる。小説を読んでも青春期に還っても虚しさが消えることはない。自分の物語はまだ作れていない…

日本の89年革命

外山恒一著「全共闘以後」によれば、1989年ブルーハーツの「青空」は『とりわけ水準の低い日本のロック史上おそらく唯一の、(例えばジョンレノンの「イマジン」に匹敵する)普遍性を持った”ちゃんとした”政治ソングでありさえする。』と述べられている。 ち…

政治活動とは何か

全共闘関連の情報を漁っていた時にこの人物に遭遇してしまって以来、このところ外山恒一を追っかけている。意外とまともなところもあり、外見イメージとのギャップに興味を持ってしまう。幾分危険な香りには毒されないように注意しながら、WATCHしていきたい…

(再)1968年に生まれて生まれ変わるもの

過去に書いた記事で、当ブログのコンセプトに合う記事を再掲載して初心を確認したいと思った。 今年2018年は1968年から50年経って、半世紀という節目の年だ。1968年という年はあらゆる秩序が疑われ、世界中で学生を中心に、価値観や世界観の伝統的枠組みへの…

We had a dream on these years.

サイケデリックなイラスト 歩行者天国(これは1969年からかもしれない) www.youtube.com www.youtube.com

「死霊」第5章までを読む

昨日、「死霊」5章までを読んだ。4章までは割合抵抗なく読み進められた。どれだけ理解しているか自信があるわけではないが、少なくともまるっきり分からず眠くなって途中放棄することはなく読み進められた。作中展開される風景はほとんどモノトーンの絵画の…

空っぽだった25歳のころ

過去の記事「見捨てられていた25歳」の続編として書きました。 南佳孝の「South Of The Border」をspotifyで探して聴いている。ぼくが25歳で一人暮らしをアパートでしていたころを思い出していた。地元の50人くらいのほとんど社長家族や同族の会社に就職して…

物語装置としての「界」

以前このブログで「界」という概念について少し書いてきたが、今日はそれを自身の物語づくりの装置として位置付けてみたい。物語は自分史を書くこととほぼイコールなのだが、過去の自分の発見ばかりでなく自分の死に対する準備をも為す、ほとんど必須のもの…

村上春樹の読者

文学に力があるとしたら、どんな権威にも頼らず自分の感性と良識に従って生きる力を、自身の読解力によって受け取る作法を教えてくれることだと思う。今日、読書会の仲間で80代のおじいちゃんが、村上春樹の「アイロンのある風景」を面白かったと電話してく…

親不孝の罪

定年退職の有り余る時間を自分の過去を回想することに使ってきて、自己嫌悪に悩まされる日々が訪れている。有り余る時間がそれを強制するように流れる。出世までする必要はなかったとは思うが、決して裕福でなかった家庭から大学まで出させてもらったわりに…