開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

金沢という文化資源

金沢出身の三大文豪といえば、泉鏡花、室生犀星、徳田秋声だが、現代の作家でも唯川恵、桐野夏樹、水橋文美江がいる。社会学者の上野千鶴子は金沢市出身ではないが、金沢の二水高校を出ている。金沢在住では、金沢大学法文学部教授の仲正昌樹がいる。また2年…

和気藹々とザックバラン

金沢の隣の人口52,000人足らずの小さな市が野々市市です。今年が市制10周年となりコロナ禍で大きなイベントは中止となりましたが、読書会が企画した講演会は予定通り開くことになりました。明日の土曜日開催となり主催者で司会役の私は、少しでも緊張を和ら…

自分との距離の取り方

河合隼雄がある講演で、自分は長い間「河合隼雄」という男と付き合っている、それが面白くて興味が尽きないと、嬉しそうに語っているのを目にしたことがある。自分を素材にして心理学の研究対象にして来たのだろうと思うが、ぼくには自分とのその距離の取り…

小説を読まないこと

自分が自分の人生の主人公になる、それを目指して定年退職後過ごして来たつもりでいた。心の赴くままにやるべき事を探してこれだと思う事をやって来たつもりでいた。まず書くことを覚えた。自分を知るには、自分を文章にして対象化することが必要だった。自…

inside out or outside in

このブログでは自分の心に埋もれている事柄を、あるきっかけから探り当てようという欲求が生まれ、心の赴くままに書いてみようとすることが多くて、今日もそんなきっかけが訪れたので書いてみたいと思う。今日車から見える金沢の風景が優しそうに感じられた…

I wish I could say English what I think about.

I've started to training speaking English from Japanese-English translation. When I want to say by English, it hapens Japanese-English translation in my head. It is the reason that "Japanese-English translation" is a way to speak what I wa…

満たされない午後*

ぼくの人生は多少の振幅はあっても、今になっては良くも悪くもなく平凡そのものだったと思える。だけど、平凡に満足するには非凡なものがいると思う。平凡な日常に満たされない思いが募ってくるのは致し方ないのだろう。定年後の日常の中では今日はまだ変化…

空虚な感じ

最近、ふとした時に、電気ピアノの音楽が無性に聴きたくなって、「electric piano」と検索してYoutubeでいくつかの曲を聴いていた。今日偶然にその曲が現れた。偶然じゃなくて、Youtubeのレコマンド機能から出てきたのだろうが、50年ぶりくらいにその曲と再…

復興だけがいいことと思えない、、、

以前にもNHKの朝ドラを毎回見続けていると、このブログに書いたことがある気がするが、今朝放送の朝ドラ「おかえりモネ」の新次さんの言葉が胸に刺さった。「俺はなー、元に戻ることだけがいいことだと思えねーんだよ」「立ち直らないまんま前に向くことがで…

今日の回想記

自分がこの世に生を受けて今まで生きながらえてきた道筋の意味を考えると、偶然の連続に過ぎない事実のつながりに何かを見たくなる。時代と場所が限定される。偶然隣り合わせてある時期を過ごした人々がいる。大学まで出させてくれた両親がいる。大学で目に…

自分は人生の敗北者か?

自分は人生の敗北者か、という問いを自分に投げかけたことがあるだろうか?結婚して子供ができなかったから、ちょっとは寂しい人生だったかもしれない。どんなことがあっても信頼を失わない友人はいないが、テニスや読書会などの同好の士には恵まれている。…

地元FM局番組出演を断る

地元ラジオ番組に地域のイベントなどを紹介する枠があって、この前出演を依頼された。市の文化課で訊いたらしく、ぼくが今年から会長になった読書会主催の講演会を紹介したいということだった。でもぼくは本番の緊張感に耐えられないと思って、はっきりお断…

想像した未来はやがてやって来る

我が石川県出身の科学者に中谷 宇吉郎がいて、彼の「災害は忘れた頃にやってくる」という名言がある。(あとで調べると、寺田寅彦の言葉で中谷宇吉郎が広めたということだった。)ぼくは「想像した未来はやがてやって来る」ということを言ってみたい。災害を…

高校時代に永遠化されたもの

今から思うと、ぼくの高校時代の3年間は他の時期とは著しく違っていた感じがする。事実だけを振り返れば、受験勉強に明け暮れ、同級生とは突っ張り合い、文化祭や修学旅行などのイベントがあった。事実はぼくの外側を記録するに過ぎない。ぼくにはあの時期に…

もう一つの人生

喧騒の時代の、遠い夏の日の午後 M・Aは私の家を訪ねてきた 実家通いだった私の住所をどこで調べてきたのか 私はその時、家にはいなくてM・Aは母に会って私の名前を呼んだ 私がとりあえずどんな所に住んでいるのかを 確かめにきたのだろうか 私の母にどう自…