2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
今日一日中「唐牛伝」という学生運動の活動家の評伝を読んでいた。唐牛健太郎は60年安保の時の全学連の委員長だった人だ。戦後の日本の進路が決定される一大選択の場面で、国民的運動の高揚を指導した学生運動リーダーの一人としてシンボル的存在だった人だ…
今日のうち、上達したことに集中して記憶する。上達し続けるには挑戦しなければならない。誰でも普通にできることでも自分ができないことがある。今はできないことでもやり続けることで、少しずつできるようになることもある。失ったことを取り戻すことや心…
何となくしか人生を生きられなかった過去から脱して、自ら生きることを選択することが第2の人生を生きることになる、という目標を立てた。一日一日を充実させること。昨日まで出来なかったことをできるようにするために、出来なかった原因を仮説を立てて追…
野露読書会の藤井と申します。今回二つのテキストを読んでどちらの読書会に参加するか迷いました。結局「ドライブ・マイ・カー」にしたのは読後感がとても良かったからでした。主人公が小説の中の日常に戻って、生きる希望が感じられて終わるからでしょうか…
定年になって9年経って、もはや定年後として今をとらえることが意味をなさなくなっている。隠居の日常ではもとよりない。歳をとった万年青年といった感じか、怪しい浮浪者のようかもしれない。確かに自宅に定住しているが、意識は無国籍の自由人なのである…
高校1年で世界文学全集を読み始めて、スタンダールとかデーテとかドストエフスキーなどの小説を、何もかも新鮮なことばかりに出会って夢中になって毎日読んでいた。当然恋の擬似体験もすることになる。初恋もしないのにいきなり複雑深遠な恋にはまってしまっ…
何度か中断しながらも読み続けている。義務としての読書はなかなか進まない。小説のようにのめり込む事はない。兵士になって辛抱強く読み進むしかない。革命家自身による、革命の記録書。トロツキーの「ロシア革命史」を読み始めている。とにかく長い。「ジ…
ウクライナの一時的な勝利は、ウクライナ国民にとって戦争を一層悲惨なフェーズに押し上げることになる。ロシアは戦術核の脅威をちらつかせる前に、これまで止めていなかったエネルギーを止めることになる。 www.youtube.com
ビートルズが「リボルバー」や「ラバーソウル」でガンガンヒットを飛ばしていた頃、世界中のティーンエイジャーに熱狂的に迎え入れられていた。「マジカル・ミステリー・ツアー」にまだ行かないまでのビートルズの曲が好きだ。しっかり女の子の心をつかんで…
「ドライブ・マイ・カー」の感想を書く。映画は見てないので村上春樹原作の方だ。2回読んで、最初は書いてあるままをそのまま自分にインプットする読み方だが、2回目は作者の村上春樹の頭の中を想像しながら読んだ。もちろん2回目の方が圧倒的に面白かった。…
69歳の今日のような気分が訪れることをサラリーマンの時に予想し得ていたか、全然だと思う。今日の気分はまるでサラリーマンの時の休日のようだった。妻が4回目のワクチン接種で一日寝込んで、ぼくはといえばほとんど独身の日常性だったからかもしれない。朝…
出来るだけ正直に自分の実力というか人間性というか、客観的に自己評価してみて思うのは、「ぼく」という主語を持っていることだと思う。ぼくは、で書くことができることを最大の強みに思っている。世界に「ぼく」で対決する手段を持っていることを救いだと…
思えばずっと引っかかっていた。言葉と生きることのどちらが重要か。例えば、小説で美文が必要か。それとも事実そのものが生き方として凛としていればいいのか。削ぎ落とした文の余韻こそ真実を語るとか。どちらかと言えばぼくは社会派だった。究極的に戦争…