開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

文学は年を取らないか

高校に入ってから世界文学全集を読みだして以来、小説の主人公に自分が入り込んでしまう病気にかかってきた。現実と虚構の区別が付かなくなる文学小児病なのだが、この歳になってもどこかにその片鱗が残っている気がする。何となく文学者の実人生が気にかか…

定年後の哲学その2

定年退職者が哲学に優位な理由は、思索する時間が与えられているからだ。思索とは、経済的な問題や心理学を含む医学や、実用的で商業的な利益追究のための方法などの思考から離れて、自由に世界と人類と自己について何が真であるか、何をすべきかを考えるこ…

定年後の哲学

今更と思われると思うが、定年になると無職であることは咎められないから、哲学するには向いている環境なのだった。最初からニートで組織経験がない人よりは、定年まで会社で働き定年後無職になるサラリーマンの方が、両方を体験しているので無職の自分につ…

期待を持って定年後を過ごす

とても単純化して定年後ぼくがやっている事を述べるとすると、それは改めて知ることです。これまで関心があって少しはかじったことを定年後じっくり時間をかけて、知ることをやっています。例えば、英語を改めて自分なりに知りつくしたいと思っています。つ…

後から気づく目標もある

大学合格、就職が決まる、結婚、マイホームを建てる、昇進する、子供ができる、定年退職する等々、人生にはその都度の目標(節目)があり、それを達成することが目指される。ぼくの場合は、昇進すると子供ができるは達成しなかった。でも現在食うに困らず健…

同人誌参加は諦めた

思わぬことに同人誌への参加を止められてしまった。定年後のぼくの生活は、テニススクールと読書会と古典文学会と母親の病院と買い物の送り迎えで回っている。同人誌で同人の人との付き合いも始まるかもしれない。妻は、これ以上のぼくの「広がり」にブレー…

中村真一郎「四季」を読了する

ようやく長編小説を読む習慣を取り戻すことができた。単行本四冊のうちの最初の一冊を今日読み終える。最終ページに読み始めの年月日がメモされているが、何と2017年7月12日となっているから読了に5年半かかっていることになる。2021年の8月27日のこのブログ…

同人誌への投稿

金沢市民文学賞を取られたTさんから勧められて、Tさんの参加する同人誌へ投稿することになりそうだ。今日「定年退職後のこと」と題する原稿を送ってTさんからの返信に「玉稿」とあった。「玉稿」とは初めて目にする言葉だった。多分承諾が貰えたのだと思う。…

公民館での読書会

これまで読んできた本の知識や物語や人生観などから影響を受けて、自分の考えが作られていると思う。誰それはこう言った、ということをいくつも挙げることができる物知りな人がいる。読んだ本の解説を述べて、お勧めの本を動画に上げているYoutuberも最近は…

自分からの脱出

何を書きたいのかは分からない。自分で何処かに書いたことだが、定年の意味が川が河口から海に出るようなものという比喩が気に入っている。海に出たらいきなり茫漠とした果ての見えない環境に置かれる。当然ただ漂うしかない。どこかの時点で潮流にぶつかり…

いつものように書き出した

また思うがままに書こうとしている。変なことを書いてしまいそうだ。例えば、妻は女で自然に属するがぼくの方は人間には違いないが人工的な感じがする、といったことを。自分が自然のままにはどうしてもなれず、何かが頑なに邪魔をしている。世間体とか男ら…

私またはぼくの誕生について

ブログに初めて私は、、、とか、ぼくは、、、とかで書き始めた時の新鮮な気持ちをブログを書いている人なら経験されていると思う。ブログじゃなくても実際は、小学校で絵日記や読書感想文などで「わたしは」とか「ぼくは」で書き始めているかもしれない。で…

あの時代に吸収したものを今、調べていく

2023年に入って、改めてやりたいことを確認しておきたい。以前ブログに書いておいた世界と日本の芸術家や評論家の人たちの仕事を、定年退職後の今調べることだ。 ぼくが美大を受験する前の年は、県内でも進学校として知られる高校にもかかわらず美大に入学し…

小説を書くには

ひと世代上の小説家の先生から、小説を書いてみられてはと勧められたことをまともに受け取ってその気になっている。これまでも小説を書いてみようとしたことはある。その時に小説の書き方みたいな本を買い集めて読んでいた。読んだ順番に書き出すと、先ず丸…

定年退職後のこと

Kはサラリーマン人生を三十八年間送って、よく我慢し通したものだという以外に感慨がなかった。よかったのは厚生年金が少なくてももらえることだ。Kの妻の年金と合わせれば普通の生活がよっぽどの事故がない限り送れそうだった。その安心感は、今のKには精神…

実人生と書かれた人生

人生を二度生きる。一度は実人生で、二度目は書かれた人生だ。実人生を書いて思考上の空間で再現された「人生」を生きることをやってみたい。と言うか、実際このブログで断片的にやってきている。実人生の中に隠れている流れの源流は、社会に出るまでの主と…

男たちへの賛歌

どうしても僕のブログにもアップしておきたかった。ユーミンよりこの男たちのメッセージの方が時代をつなぐと思う。

なし得なかったことや失敗について

ほとんどの人はかつてのぼくも含めて、なし得なかったことや失敗をマイナスに捉えていることだろう。定年退職して、俺はさしたる成功を経験しなかったと自分の人生を振り返る人は、自分の過去を過小評価しがちになる。なし得なかったことは未達成ということ…

始めたことは終わりまでやる

今年の目標ではなく、今年の抱負として自己改造のための実験をしてみたい。それは、「始めたことは終わりまでやる」ということだ。何かの直感があって、または他者からの勧め(それは関係の絶対性からは、強制に近くなる)で始めたことは、終わりまでやり遂…

2023年今年の目標

2023年になりました。これをお読みの皆さま、明けましておめでとうございます。 早速ですが、今年の抱負と言わずに目標を期しておこうと思います。昨年の12月22日に金沢市民文学賞をとられた作家の方を訪問して、同人誌への投稿を勧められた。それ以来、何か…