開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

未完のままに生きよう

定年退職してから膨大な有り余る時間に翻弄されていたころ、年老いても精神は若いままだった。これ幸いにはしゃいでみたものの、心に住み着いた空虚は消せなかった。Never Young Beachは懐かしかった。どことなくぼくらの青春に似ていた。Asian Kung-fu Gene…

公共性の小説

読書会のメンバーからの紹介で、李清俊の「虫の話」を読む。(頭木弘樹編「絶望図書館」所収。)最愛の息子を誘拐殺人で失った妻の夫が、妻の絶望を理解しようとする小説で、彼女は熱心な隣人のキリスト信者の「勧誘」をごまかしとして拒否して自死する。こ…

Heavy Sounds in 1968

1968年を思い出す音楽を見つけた。 www.youtube.com

何かを完成させるような「山」

今日、妻と県立図書館近くの洋食屋でランチを食べて先ほど自宅近くに戻って来た時、Fさんのご主人が庭仕事されているのを目撃した。ぼくと同じ定年退職されて、午後の時間をいつものように過ごされていると思った。ぼくの家には庭仕事となるほどの庭はないか…

地域読書会にむけて

わが地域に40年ほど前から読書会があります。新しい知識の吸収に燃え小さなムラ社会からの脱出に意気込んで、働く婦人たちを中心に多くの読書会が作られたのでした。その人たちは今はご高齢になられて時代とともに、既にかつてのような力を失っている現状で…

日本人の魂をもったグローバル人

時の流れが激しい。時は水のように過去を押し流す。記憶をコントロールすることで時の流れをコントロールできるかもしれない。ベルグソンの時間論に注目した小林秀雄もひょっとしたら、そのことに可能性を感じていたのかもしれない。記憶すべきことと忘れ去…

自分の老いと向き合う (rewrite)

今現在の心の状態を表現していつでも思い返すことができるようにしたいと思う。特段変わったところがあるわけでなく、平静であるものをどうやったら書き留められるか途方に暮れる。本を読み終わった時の頭の中がいっぱいに満たされた時のような、充実感に近…