開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

思考日記

意識で遊ぶ

ぼくは68歳だけれど、昨年あたりから年齢が気にならなくなってきている。それまでは、ずっと定年後どう過ごすかみたいなことに捕らわれてきた気がする。「終わった人」とか「60からのゴールデンエイジ」だとか、「老後難民」などのワードが気になっていた。…

老いについて

若い頃は過去より未来が大きい(長い)が、老年になると未来が小さく(短い)過去が大きい(長い)。これは過去だけが確実な存在なのだから、本当は過去が大きくなる老年の方が豊かなはずだ。もちろん人生には浮き沈みがあり、良い時もあれば悪い時もある。…

自分を客観視すること

もうどうやってその人のブログに至ったかは忘れてしまったが、文章が上手くて読むとその人らしい流れや勢いが感じられて、あとで読めるようにURLを保存した。読者になれば済むのだが、その人のブログ読者は6人だった。どうして、いい事を書いている割に読者…

人類最初の原爆投下の日に

76年前の今日、広島に原爆が投下されました。これは私だけに起こった特殊なことでほとんど無価値なことだろうと思いながらも、誰かが読んでくれることを前提に書いてみます。日本人の誰もが被爆の悲惨さから、戦争はもうこりごりと感じていると私は思ってい…

謳うスキルと物語るスキルと

和歌や俳句などの「謳うスキル」と小説や評伝などの「物語るスキル」は、文化を発信し蓄積する上で欠かせないものだ。聞いたり読んだりする受容する力ではなく、止むに止まれない発情の、吐露の形式だ。ぼくにはこれが足りない。地元の公民館で読書会に参加…

人生はゲームのように勝ち負けか?

人生に敗北はない、くたばらなければいいと書いてきた。しかし、敗北に気づくことは正しさを引き受ける人間だけができることだ。スポーツにおいては勝敗は明確である。勝敗にはそれぞれ原因があって、勝ちたければ負けの原因を把握して、原因を一つ一つ潰し…

ぼくの発見した方法について

どんな風に書いたらいいか、ここでは思い悩まないことにしよう。自分だけのことだから誰にも迷惑はかけないはずだ。テニスをしたり、本好きの仲間とのおしゃべりだったり、ちょっとした楽しみのような恋心を秘密にしたりなどといった、日常の世界のことはど…

便利さは墓穴を掘らないか?

何らかの制限が必要と感じ始めている。現代社会はネット環境やコンビニなど便利になって、簡単に情報が手に入ったり簡単に物が買える、ということに注意を向けたいと思う。例えが変かもしれないが、テニスでスキルの知識は簡単に手に入るが、そのスキルを身…

微妙な変化を作り出す

自分の行動を変えるには意識を変えればいい。自分を作っているのはほとんど意識なので、意識を変えることに注意を向けて自分をコントロールするわけだ。ぼくは本を読むことが意識を作ってきたと思っている。もとより環境が人間を作るのだけれど、環境を一定…

古井由吉の小説には何かがある

今日うつのみやに注文してあった古井由吉の「書く、読む、生きる」が届いていたので、取りに行った。すぐに読んでみると講演やエッセイを集めた本だった。ぼくは「杳子」だけしか読んでいなかったが、すぐにその世界に馴染んだ。すぐに才能を感じた。三島由…

一人称の人生を哲学する

ぼくは今生きている。幾分退屈してきたのでこのブログを書き始めることにした。妻は今晩の献立に仕方なく準備にとりかかった。安易な、スーパーで買ってきた刺身にしなかったのは、昨日回転すしのランチでたっぷりにぎりを食べたからだ。我が家では回転すし…

人生の意味を考えること

多分ぼくだけじゃなくほとんどの人が、人生には意味がないか認められないと思っていると思う。ずっと小説を読んできて、人生は無意味だというメッセージばかりだったように思う。いわゆるニヒリズムがあたりまえになっている。ぼくが信じている仏教でも人生…

構築的なパイプオルガン

いかにもドイツ的な構築力を感じる、教会音楽。ここでは敢えてバッハではなく、デミアンにも出てくるブクステフーデを紹介したい。ちなみに村上春樹は長編「1Q84」を予め構想することなく、バッハの平均律クラヴィーア曲集を基に書き進めたそうである。音楽…

人生の意味を考える

自分が生きて死ぬことにどういう意味があるのかについて考えてみたい。意味があったほうが充実して生き生きと人生を全うできると思うからだ。もし愛情に恵まれた家庭環境と職場で、生まれてから死ぬまで愛を感じられる人間関係を維持できて暮らすことができ…

読書をする人は二重生活者

ぼくは多読の方ではないけれど空白期間はあるものの、ぼくの人生の3分の2くらいは読書をしてきて本と共に過ごしてきた。サラリーマンの間の読書は仕事がらみであったが、それでも文学書や哲学などの思想書は時々手に取ってはいた。(つまり読み通せてはい…

物語装置としての「界」

以前このブログで「界」という概念について少し書いてきたが、今日はそれを自身の物語づくりの装置として位置付けてみたい。物語は自分史を書くこととほぼイコールなのだが、過去の自分の発見ばかりでなく自分の死に対する準備をも為す、ほとんど必須のもの…

自分のことか誰かのことか

自分のことか誰かのことかを問うというのは、自分のために生きるか誰かのために生きるかを問うことではない。自分が好きか誰か他の人が好きかを問うことでもない。自分に関心があるか誰か他人に関心があるかを問うことに近い。さらに言えば自分と他人とどち…

「敵は誰だ、敵を殺せ」と文学者は言った

何を書いても自由というということだったら、あなたは何をブログに書くだろうか?小説というフィクションだったら、「罪と罰」や「1Q84」を持ち出すまでもなく人を殺すことも書いてOKである。ぼくのブログもフィクションであると一応断っておくことにしたい…

資本主義しかないか

資本主義って経済学の言葉で語られるから、馴染みがなくて難しく感じられるが、要は自分が置かれている今の世界のことだ。自分を商品にして売らなければ生活を維持できない。商品は例えば芸能人になって人気者になるような、自分の能力をウケを狙って笑わせ…

段階はあるか?

人間は生まれて長生きしても100歳くらいで必ず死ぬ。自然生物だったらだれもある時、生まれて生命が途絶えて必ず死ぬわけである。地球も生まれた時があるとしたらいつかは分からないが、消滅する時が来るはずである。生まれたから死ぬことがある、という動か…

哲学が倦怠からあなたを救う

まともに哲学書を読み通したことがないのに、哲学をなぜ自分のそばに置いているかといえば、学生時代ぼくの周りで、といっても左翼小児病にかかった小さなサークルではということだが、ぼくだけが埴谷雄高を理解していると思われたからだ。みんな一様に難し…

文学の価値とは

村上春樹にとって「直子」という恋人の自死が、自分の生きる根幹を奪うほどの喪失をもたらしたことは容易に想像できる。闘いとはまず自分自身がまともに生きていけるようになるために、直子を生き返らせて対峙するために作家になることだった。その決意は作…

世界の後退とぼくの飛躍

世界と私という個人の対称性において、 世界は後退し私という主体は飛躍することの哲学を開始したい。 世界はデストピアに向けてますます後退し続ける一方で、 私は世界とは断絶し仏陀の微笑みに向けて飛躍する。 つまり宇宙の自己運動に忠実になる自由なる…

過去の記事を更新して

ぼくは以前のブログで、サルトルを哲学的に何も新しいものはないと断罪した苫野一徳氏を批判したことがある。 ぼくがサルトルに見出したものは、「自由な人間が歴史的存在に至る過程を自覚的に示そうとした」ことだった。サルトルもボーヴォアールもブルジョ…

再び考える、文学とは何か。

ああ、思い出したぞ。自分の昔のブログを読み返していて、こんなにまで君に応答したのを忘れていたのが分かり、遅くなって、ごめん。文学って何かにもっと応えなくちゃいけなかったんだね。でも文学とは何かの全体に応えることは今でもできない。ただその一…

あなたは閉ざされているか

ぼくが「ペスト」を読んだのは、高校一年の夏休みだった。最初に「異邦人」を読んでしばらくして同じカミユのものが読みたくなり、単行本の「ペスト」を読んだ。上下二段組だったから文庫本でなかったのは確かだ。「異邦人」の舞台はアルジェリアでカミユは…

I spend most of my free time thinking.

年金生活者の今は、働かなくても生存していける。特別に明日を心配する必要もない。何にもしなければ時間が余った状態になる。ただ意識は休む間も無く働きつづける。意識は体が睡眠状態で休んでいるときも働いている。働いて夢を見ている。意識には指向性が…

今直面していること

新型コロナウィルス感染について、今誰もが考えている。フランス、アメリカの大統領は今を戦争状態だと形容している。本物の戦争と新型コロナウィルスによる戦争との違いを簡単にいうとすると、前者の戦争は建物や都市、街の破壊によって被害が目に見えるの…

目の前のことに一生懸命であっていずれ死ぬ

生きてる目的や学習の動機やブログを続ける理由など、未来に何を求めるのがいいのかに悩む。自分を自分以外の何かに一致させることによって、生きてる証を得ようとする。例えば、自分と国とを一致させて国のために生きようとする人たちがいる。戦前は国体と…

小さな世界の幸福

ネットでは興味の赴くままにあまりにも多くの情報が入ってくる。今の自分にとって必要な量を超えて、ほとんど無制限に入ってくる。情報過多の状態は精神を不安定にすると思う。誰かも言っていたが、ネット環境では自信を無くしやすい。自分がどんどん小さく…