開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

読書会

人生は死ぬまでの暇つぶし

ぼくのブログは自分のための気づきの記録なので、第三者が読んで分かるようには書いていない。書こうと思うと億劫になって書く気力が失せてしまう。誰かを救いたいとか、自分を認めてもらいたいとかという動機がない。敢えて言うとしたら、気づいたことを自…

仲間になれなかったYさんへ

せっかく問い合わせのお電話までいただいたのに、当日私たちの読書会に見学にお見えにならず残念でした。きっとあなたも本が好きで、本を人生の伴侶とする生活を営まれていらっしゃることと思います。あなたが30歳の女性だと電話に出たOさんから連絡を受けた…

読者とは何か?

読書とは何かではなく、読者について考えてみようと思った。読書については何らかの方法論があって、読解力の向上や深化が得られるように論じられると思う。読者は千差万別だ。しかし読者は作家と共にあるという関係は切っても切れないものだろう。作家は読…

読書会への参加者募集

これまで読んできた本の様々な知識や出来事や人生観や思想などから影響を受けて、あなたの考えが作られていると思う。誰それはこう言った、ということをいくつも挙げることができる物知りな人がいると思う。読んだ本の解説を述べて、自分の読んだ経験からお…

文学的日常に生きがいを感じる

金曜日、泉野体育館のテニス教室で現代テニスでのサーブを教わる。土曜日、野々市中央公民館で李恢成の「哭」の読書会を開く。日曜の今日は、野々市スポーツランドでテニス仲間とダブルスを楽しむ。3日連続でそれぞれ違う仲間と外で会って交流した。こんな…

死のあいまいな予感

死の予感といっても自分の死ではない。ここ半年の間に、二人の知人の死に触れることになった。家族とか親類の死にはこれまでも何度か立ち会っている。この二人というのは趣味の仲間という関係で、必ずしも友人というほどの付き合いがあったわけではない。一…

どんな本を読んだらいいかを自分で決める

地元の文化協会加盟サークルは市の生涯学習課から活動費の援助を受けていて、ぼくたちの読書会も毎年活動の申請をしてお金を得ている。今年度はコロナ感染で計画していたイベントが中止となったので、予算がかなり残ることになり予算消化として、メンバー一…

微妙な変化を作り出す

自分の行動を変えるには意識を変えればいい。自分を作っているのはほとんど意識なので、意識を変えることに注意を向けて自分をコントロールするわけだ。ぼくは本を読むことが意識を作ってきたと思っている。もとより環境が人間を作るのだけれど、環境を一定…

書くことと話すこと

ぼくの場合、書くことはほとんど自分との応答だった。自分に問いかけ、答えを導き出す思考過程を再現することだった。話すことになると書くことよりも、使用する言葉が会話形式に閉じ込められるため制限されるように思われる。話す場が公共的に設定される場…

純文学と大衆文学の違い

今日今年最初の読書会が行われた。課題本は唯川恵の「淳子のてっぺん」だ。唯川恵は軽くて読まないという古参メンバー二人がいたが、この本は読んで高評価をしていた。ただその評価も主人公の田部井淳子モデルの淳子の人間性や夫との夫婦愛の素晴らしさに対…

本を読むこと

本を読むことは簡単にできる。文章を書いて本にすることはかなり難しいのに対して、本になったものを読むことは字が読める人であれば、誰でもすぐにできる。図書館で借りてくれば無料で読める。簡単にできることなのに、本を読む人はどんどん少なくなってい…

こころの求める三つの課題

2020年がもうすぐ終わろうとしている。今年を振り返るにはまだ少し早い気がするが、年賀状のデザインを決めたし、スノータイヤにも変えたし、今月の読書会例会も終えたので、懸案のものがなくゆとりを感じている。そこで今年を振り返り今後の定年後生活の、…

死ぬまでに出会いたい芸術のこころ

毎月公民館の読書会に参加していて、今日午後からそれに出る。読む本が全て文学だとはいえない。日本の短編小説が主となるが、人生の一コマが切実に展開する濃い時間が自分を巻き込んでいく時、何かに出会っている感覚になる。揺さぶられるのだ。しかし単に…

読書三昧とは

かすかに虚しさを感じ始めている。午後から夕方にかけての時間は、時々軽い虚しさが訪れることがある。本が読めなくなるとやることがなくなり、手持ち無沙汰になる。今この瞬間の自分の心にあるものを見ようとすると、自分の一生を終えるまでに何かを残した…

読んで読んだことを話し合う

ぼくが参加している読書会は、石川県立図書館が古くから推進している読書普及活動グループに所属している。子供への絵本などの読み聞かせは活発になっている感じだが、社会人の読書普及を目的にした読書会活動は、衰退傾向にある。最近では白山市が抜けてし…

只の人が自立するために

野々市市の読書会仲間にTさんがいる。ぼくを含めて男性会員は3名で、Tさんはその中の一人だ。ずっとタクシーの運転手をされていて、定年後も奇数日だったか偶数日だったかは元の会社で働いている。短歌の会にも入っていて歌を作ったり、簡単な時代小説も書…

仲間とともに送る日常

ぼくは38年間のサラリーマン生活の中で、会社内には仲間はいなかった。みんな自分のために相手を利用しようとする人間ばかりだった。生存競争に絶えず晒されるわけだから、それも当然だろう。定年退職してからは2年間だけはOB会に所属させられ、温泉などに行…

小説に美文は必要か?

唯川恵の「淳子のてっぺん」から朗読にふさわしい箇所を抜き書きしたが、今日3回目の抜き書きをアップしておきたい。これは期せずして作者の文章をそのままなぞる経験になった。ここまで時間をかけて読んだことはなく、何か新鮮なものを感じなくもなかった…

読書習慣をどう作るか

ぼくと本との出会いは記憶を辿ると小学校6年生だったように思う。クラスに喜多さんという女の子がいて彼女からの影響だったように思う。何でもよく知っていて感心することが多く、いわゆる感化を受けたのだろう。学校にある図書館に初めてふらっと入って書…

若者に寄り添い続ける作家

今度の野々市市の公民館での読書会で、村上春樹の短編「アイロンのある風景」がとりあげられる。昨日2回目を通読した。隅々までも馴染みの「村上ワールド」だった。ぼくには馴染みでも、ぼくより人生の先輩方ばかりの読書会で「村上ワールド」は初の人がほ…

色川武大「善人ハム」を読む

戦後すぐの頃に、ゲーリー・クーパー主演の「善人サム」と言う映画が流行ったそうだ。その頃米軍が日本を支配し占領政策を行なっていたので、アメリカ文化を日本人に洗脳させようとしていた。その「善人サム」の主人公を善人の干物みたいだと苦笑した、と「…

Reading novels make our warmhearted minds.

At last, KAMINO that our city communitive facility was closed. It is the place where we have a meeting about books that we have read once a month every month. When I lost that place I noticed reading novels make me warmhearted minds. Time …

読書会の楽しみ

野々市市の読書会に参加して2年半は経つだろうか。名作とされる小説や本屋大賞など話題になった本や、メンバーの好みの本を当番が決めて、それをみんな読んできて感想を自由に話し合うというものだ。先月はぼくが当番で、ブレヒトの「肝っ玉おっ母とその子…

純文学は終わったか?

純文学が終わったということが言われているらしいが、あまりそういう気がしない。誰からも見向きもされないとしても別にぼくは困らないし、純文学やっている人は勝手にやっているのだから何?という感じだと思う。仮に今よりどんどん読者がいなくなったり、…

本を読んだらどうする

平井啓一郎は「本の読み方_スローリーディングの実践」の中で、読書は、読み終わった時にこそ本当に始まる、と書いている。それはどういうことだろうか?本を読んで自分なりに考え、感じたことをこれからの自分の生活にどう活かして行くかという視点がなけ…

平和な江戸時代小説「草々不一」

わが街野々市には、カメリア(情報交流館)・カレード(図書館)・カミーノ(公民館等)のコミュニティスペースがある。明日はカミーノで読書会3サークルの合同読書会がある。ぼくにとっては半分公的な、外に開く活動になって退職後の張り合いになっている…

読んで面白いけれど「出会い感」のない小説

学生時代にこれはいずれ読んでおくべきだと思って、せっせと買い込んだ本が就職してしまうといつまでも読まれずに本棚に眠り続けているままになっていたのがかなりある。 それでも定年後何冊かは「消化」している。例えば、野間宏「青年の環」、加賀乙彦「炎…

「スペイン警察隊のロマンセ」を巡って

馬はすべて黒い 蹄鉄も黒い マントのうえには インクとロウのしみが光る 彼らは鉛の頭蓋骨を持っている それゆえに泣くことはない。 エナメルの魂を抱いて 街頭をやって来る 猫背で夜行性で 彼らが引っかき回すところには どこにでも黒いゴムの沈黙と、 細か…

読書会でのトークにあるもの

毎月最終土曜日の午後1時30分から2時間程の読書会を街の公民館(最近リニューアルされて、「にぎわいの里」という名前になった)でやっている。ぼくが参加してから1年半くらい経つ。その間一回も欠席したことがない。新規加入者は「会長」をやらされるらし…

読書会の意味

それは一人で読書することを超える何かの価値を前提にしている。もとより読書は作者の作品世界を媒介にした、作者と読者の「対話」である。その作品は作家が現実世界で体験した出来事を意味のある物語に再生産したもので、読者はその作品を追体験することを…