開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

読書会

読書が趣味な人って

毎月最終土曜日の午後から、野々市市文化協会の生涯学習や趣味サークル活動の一つとして読書会がある。囲碁・将棋の会や、短歌・句会の会や、コーラスや能楽、絵画・書道・生け花・茶道の会となかなか多彩な文化活動なのだが、この地域に残る「じょんから祭…

3年前の今日の日記から

次回読書会のための友人への手紙 返事が遅れてしまいました。読書会の課題本を何にするか、またその選定理由は何かを考えていて遅れました。課題本はほぼ「デミアン」でいいだろうと思うのですが、理由はなかなかうまく言い当てることができません。漠然と思…

2年前の今日の日記から

次回の読書会の課題本をシェイクスピアの「テンペスト」にしようと思う。世界文学でこれまでの読書会でどうして取り上げなかったのか、ぼくの中でなんとなく疎遠な感じがしていたのだと思われる。 小学校低学年で演劇の授業があって、クラスだったか全学年だ…

ベルンハルト・シュリンク「朗読者」を読んで

読書には二通りある。娯楽のための読書と生き直すための読書である。前者は多くの人が楽しんでいる普通の読書であるのに対して、後者は読むことが生きることと直結している ことを示している。ちょうど「朗読者」のハンナのように、自分で本が読める喜びは至…

読書は孤独な行為である

昨日のブログで読書は孤独な行為ではないと書いたが、今日は真逆の読書は孤独な行為であるということについて書きたいと思う。なんだか昨日書いたことの中にウソが混じっている気がしたからだ。ウソとは言い過ぎで、あのような場では場を壊したくないという…

話してみなければ分からない

読書会に参加し始めて1年半くらい経つが、石川県には読書会連絡協議会というれっきとした団体がある。何と60年以上続いているらしい。今日県の南半分(加賀地区というのだが)の読書会から集まって「本を読む仲間の集い」があり、最初の会長の挨拶でそのこと…

山本有三「真実一路」を読んで

今月の野々市町公民館による読書会で山本有三の「真実一路」を取り上げる。10人のメンバーで当番制で課題図書を選んでいくのだが、今月は古株でどちらかというとリーダー格のNさんが選んだ。先月はぼくが選んだカフカの「判決」でNさんは、実存主義の文学と…

書いたものの中で生きること

これはカフカをめぐる自分の中のつぶやきにすぎないので、誰かが読んでも何の参考にもならないことをお断りしておく。、、、などと偉そうなことを言って自分にとってしか意味のないことを書き付ける場というものをありがたく思う。来月ぼくの住んでいる野々…

世の中は、支配する人と、支配される人にわかれている

まず、以下の文章を読んでほしい。ネットで読書会を開催している人が書いたものだ。 アリストテレスいわく、『人間社会には、それを成立させて、社会を社会、人間を人間たらしめている自然のきまり、おきてがある』その「自然のおきてやきまり」を『自然の法…

住民読書会なるもの

ぼくは石川県の野々市市というところに住んでいる。金沢市の隣で2、3年前に市に昇格した「伸び盛りの」街には最近できた立派な図書館がある。広い芝生を前にした道路側がほとんど全面ガラス張りの窓になって明るい室内になっている。どちらかというと子供連…

井伏鱒二「朽助のいる谷間」を読む

野々市公民館の読書会の3回目だったかの時、井伏鱒二の「朽助のいる谷間」という短編をみんなで読んで感想を述べあった。前回の石川淳よりは温かい気持ちになれて、この国民的作家の一人に馴染むことができてよかった。 井伏鱒二は村上春樹と同じように弱者…

公民館の読書会でマルケス

野々市市(ののいちし)の公民館の読書会でぼくが当番になった時、コロンビアのノーベル賞作家ガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」を課題本に取り上げた。果たしてちゃんと読んできてくれるのかそもそも心配だった。これまで海外の小説を取り上げ…

読書会の成り立ち

ぼく達の読書会は高校を卒業して地元に残った二人と東京に出てUターンした一人の、同級生三人で中年の四十歳を超えたあたりで何となく始められた。三人は同級生といってもいつも一緒にいた仲良しではなく、高校時代はほとんど付き合いがなかった。高校を卒業…

「朗読者」読書会

「朗読者」読書会で金沢の玉川図書館に参加してきた。意外にも男性が多い会だった。女性4、男性8で、少しマニアックなというかスノッブな感じのする人も入っていた。主催者は、ミヒャエルやハンナに追体験する読み方ではなく、外にいてひたすら読み解こうと…

サルトル作「悪魔と神」読書会

友人と二人で喫茶「ローレンス」で5回目の読書会をする。選んだ本はこれまで「星の王子さま」「デミアン」「日常生活の冒険」「テンペスト」と続き、今回は「悪魔と神」である。「テンペスト」で初めて戯曲を読み、観客と共有する舞台で演じられることを前…

読書が人格の陶冶になると信じられた時代

ぼくの住んでいる野々市市(ののいちし)公民館の読書会に参加してみる。今回の課題書は星新一の「おーいでてこい」と「月の光」である。星新一の小説は初めて読む。社会風刺になっている小話とでもいうべき作品だが、こんな小説が作られていたことに新鮮な…

「ハムレット」読書会

わが町の公民館読書会があり、今回ぼくが当番で課題本を選んでその感想を話し合う司会役となる。課題本はなんと「ハムレット」だ。シェイクスピアをこの歳になるまで読んだことがなく、昨年の春に友人と二人で「テンペスト」の読書会をやって戯曲に目覚めた…

ヘルマン・ヘッセ「デミアン」読書会

どんな名作と言われている小説であっても、自分が読むことで感じたり考えたりしたことのほうが意味があり、その小説で受けた影響に正直になることをぼくは読書の第一義に置いている。その影響を語り合うのが読書会の実質であり、自ら語ることで自分の考えを…