開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

身元不明遺体が2万人

今朝のNHKで、身元不明遺体が2万人収容されているということを知った。身元不明と聞けば痴呆の老人や訳あって路上生活者となった人たちを連想するが、番組では普通の成人女性が取材されていた。友人付き合いもあり家族もありながらも、本当に頼りにできる相談したい相手が見つからず、行方も告げずある日突然自死への旅に出るのだった。朝から重い報道にふれてしまったのだが、ぼくには2万人という数字の多さに愕然とさせられた。それだけの事例があれば、自己責任と言って意識から遠ざけることもできない多さに思えた。ナンテコッタとつぶやいた。明らかに今の時代は生きにくさが支配している。日本人は助け合いの精神があると思っていたのに、それはもう昔のことになってしまったのか、、、その女性には付き合いのあった男性がいて、その人が捜索願を出していた。その女性はその男性に何も告げずに身を隠すように突然消えたのだった。ぼくの妻はよく「お互いさま」と言って、人に親切にする機会があったら自然にできるところがあって感心してしまうのだが、子供の頃からそういう環境にいたからだと思う。今はそういう環境がないのだと思う。だから環境の力が大事なのだ。その環境はどうやってできるのだろうか?