開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

土曜の午後

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土曜の午後には何かがある。

いつもと違う気分がふと訪れる。

静かなワクワク感があり、

子どもの頃デパートに連れて行ってもらった記憶の断片が

脳のどこかを刺激するのかもしれない。

街角に一瞬立ち止まり、爽やかな5月の風を感じる。

晴れた住宅街の坂道を田舎道を歩くように軽やかに昇っていく。

何かが起こって出会いがありそうな予感がする。

実際は何もなく坂道を降りてくるけれど、

心のどこかが満たされている。

 

遠くの方でピーッ、ピーッと調子を取っている笛の音がする。

旅人やよそ者や大学生が夢見るように歩いていた。

時代は自分自身に躊躇して彷徨っていた。

誰かが移行期だと言った。

どこからどこへの移行なのか、未だにわからない。

恋人と別れた原因がわからないのと同じように。