100歳になってわかったことというエッセイがよく売れているらしい。佐藤愛子の「90歳、何がめでたい」もベストセラーらしい。それぐらいの高齢になってあまりボケないで何かを達観する人の言うことに耳を傾けたいと思うのだろうか?自分が100歳になった時にどうなっているかを知りたいと思うのだろうか?
今自分は65歳だが、若いころ描いていた65歳あたりの老人イメージが今の自分に全くないことに驚く。何か大人でない気がする。経験を積んだところで他人の参考になるはずもなく、人それぞれに生きることしかできないように社会に投げ出されているのだから、いつまでも歳をとらないのが実態ではないのか?
最近、田中慎弥という芥川作家を知る。大学受験に失敗してから33歳で作家になるまで実家に引きこもっていたという人だ。未だに鉛筆で原稿を書き、携帯(スマホも)、パソコンを持たず、もちろんメールやSNSをしたことがない。それで書きたいことを何でも書き「宰相A」でアベチャンのことを小説にしている。芥川賞受賞式での記者会見では賞をもらうのは当然と突っ張って見せた。
この人を知ってぼくはFacebookをやめることにした。そんなところに自分を出して見せびらかすのが恥ずかしくなった。ただしまだブログは続けるつもりだ。こちらは書くことの練習にはなるからだ。
今日は、年齢に意味がなくなったと書き記しておこう。