ブログ1年分の量を基礎として新たな出発を計る。生き方の師である先輩や同世代の歩いた道を辿ってきた1年。青春の時期に知った自由の空気を体内の記憶に呼び起こしながら、挫折の構造と意味を少しは学びとれたと思う。何はともあれ定年退職後4年にして立つことが出来た。
何を期して出発とするか?それは人間的自由の条件を新たにさぐりだすことだ。存在の革命の起点を19世紀中頃のヨーロッパに探りたいと思う。フローベール「感情教育」とマルクス「ブリュメール18日」を読んで、普遍的ビジョンをつかむ。現代に生きる鉱脈として自由の実質をつかみ取りたい。それは今ある21世紀の国家というものを自分の中に吸収することになるかもしれない。
ぼくは改めてこのようにしか考えを進められない自分を幾分驚きの目で見ている。