中国脅威論に対する疑問で参考にしたい意見を自分のためにメモしておく。(経済評論家、三橋貴明氏のメルマガから転記) 中国脅威論に対する疑問, 2015/10/18 By ジェイコプス
「中国・韓国は敵だから嫌いでOK、仲良くする必要はない!」
との意見が大半で少し恐いです。
領土問題は全ての国にあり、その大半は起爆剤として仕組まれた場合が多いことを理解しておく必要があると思います。
三橋さんはことさら中国脅威論を煽るように聞こえて仕方ないのですが、私はいくつかの点で否定的です。
まず、洗国という言葉が度々出てきますが、満州族、ウイグル族、そしてヒマラヤのチベット族といった民族を分断と血縁によって、統治する。この事実自体は否定しませんし、それが現中国共産党の戦略なのだろうと思います。
しかし、この統治方法は、広大な支那地域にあって、必然として発生した統治方法であり、中国独自でもなければ、中国発でもありません。
ユーラシア大陸を見渡せば、いくつも事例があるし、支那地域においては鮮卑による隋王朝がわかりやすい例で、その後モンゴル族の元、満州族による清でも、他民族による漢民族への洗国行為が仕掛けられています。結果として、純粋な漢民族など存在しません。
何が言いたいかと言うと、中国という国は他国に民族を送り込んで、種をまき散らし、その文化や言語・習慣を中華色に塗り替えてしまう特別な習性を持つ、極めておかしな国なので、警戒して排除すべき!と思い込まない方がいいということ。それは中国の持つ特殊性ではなく、支那地域という場所柄の必然性です。日本が洗国されるなら、朝鮮半島はとっくに洗国されています。
また、件のウイグル、ヒマラヤなど、中国共産党の愛国主義戦略の結果、国内に火種を抱え、またロシア、インド、東南アジア諸国など、日本以外の広範なエリアに敵国を持ち、アメリカの様子もうかがわねばならない中国の軍事力が全て日本に向けられているかのように見てはいけない点。攻めたら勝てるかもしれないが、なんだかんだ世界4位の軍事力を持っていて、サプライチェーンで密接に結びついている日本に戦争をけしかけるメリットは常識的に考えて皆無です。
北朝鮮も韓国も然り。同様の理由で脅威とは思えません。震災後、北朝鮮も中国も国家財政から考えると親日的とも思える額を義援金として送ってくれています。それでも敵にしたい理由は、中国側にあるのではなく、国内の米軍基地を維持する日本側の事情とアメリカの要求でしょう。
逆に、ずっと単一民族国家だと言い張り、アイヌや琉球王朝を支配して洗国してきた日本という国は、韓国併合により韓国をも洗国しようと試みたが、失敗し、その反動で70年経ってもその恨みを買い続けているという見方もできます。もともとの日本人=縄文人単一国家でもありませんし、祖先は半島の血と中国の血に染まりまくっているのに。
自分たちが思うように、相手からも思われる。同じ土俵に立てば、喧嘩=戦争するより他ないことになりかねません。どこかでプチ戦争でも起こって、デフレを脱却しないといけない、そのために武器が売れる死の商人になりたい、そんな国になってるし思われてますよ。
こういうことを書くと左翼扱いを受けますが、日本の未来を真剣に考えた場合、過去から現代に遡って、いびつなもの、おかしなこと、なぜなぜなぜ?を突き詰めて勉強していくと、旧来の右とか左とか保守とかリベラルとか、ではわけられない考えに落ち着きます。
もちろん、三橋さんのおっしゃるように、財政出動して公共事業を増やす、移民を受け入れない、外資規制をする、と言う三橋三本の矢を実行し、日本国と日本国民が幸せになって欲しいと思っていますし、アメリカから真の意味で独立するために、国家予算20兆円を防衛費に当てて、日米安保や地位協定のバランスを対等にしていくことも無理かどうかではなく、進むべき未来像だと思います。
昔の人はバカで情報弱者ばかりで、現代はネットもあるし間違いは起こさない、なんて思っていても、日本のメディアは世界で60位台の隠蔽体質で、この講座を聞いていない人の大半は、日本が財政破綻すると思っている。時代が経っても、ネットがあっても、この程度の民族だと自覚して、傲慢にならないよう注意すべきだと思いました。