開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知るために、そしてそれを解くために。

存在を問う小説とは?

あなたが小説を書けるとして、描いた小説の中に生きたいと思うか、現実の今のままの世界に生きたいと思うか、選べるとしたらどうなるだろうか?精一杯の理想の状態を小説に書いてその中に生きたいという生き方を選ぶか、あまりぱっとしないけれど、夢みたいなことを考えるよりリアルな現実に生きることを選ぶかどちらだろう?ほとんどの人が後者を選ぶし、小説を読まない人にとっては質問自体が存在しないだろう。ぼくは無謀にも前者を選ぶ。ただ理想の状態を小説に描こうとはしない。やはりリアリティのないものは書き続けられないのだ。

もし、現実世界の方が小説に描かれる世界だとしたら、現実世界は意味にあふれてくる。全てが何かの意味を帯びる。今生きているこの現実は一体何を自分にさせようとするのかとか、今日のこの出来事はどういう意味を持って明日以降に関係してくるのか、といった問いをおそらく発することになる。意味がない人生ではなく、意味であふれている人生があなたに訪れるとしたらあなたは今の自分から生まれ変わることだろう。ぼくは馬鹿げたこととは思っていない。小説の世界に堪能できて深く感じとってしまうような読書経験をしていれば、疑似体験ではあっても現実世界を見る目が違ってくはずだ。

その目で今の自分の状態を深く見つめる時、問いに答えようとし続ける時、何かが生まれるような気がする、、、