開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

読書会の意味

それは一人で読書することを超える何かの価値を前提にしている。もとより読書は作者の作品世界を媒介にした、作者と読者の「対話」である。その作品は作家が現実世界で体験した出来事を意味のある物語に再生産したもので、読者はその作品を追体験することを通して意味を受け取り自分の生き方との対話(対決)を試みる。読書会は読者間の「対話」である。だからそれぞれの生き方の作品への共感と違和感と反発などの感情表出を現象させる。そこには読者それぞれの人生が反映している。それを知る楽しみも得られるのが読書会の醍醐味である。