開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

今更ショーロホフ?

先ほど近くに一人で住んでいる母のところに行ってきた。父が死んで来月で8年目になる。この前の敬老の日に石川県から90歳のお祝いとしてタオルが送られてきたと、さほど嬉しそうでもなくそれを見せてくれた。タオルはいっぱいあって、あんた使わんかとぼくに渡そうとしたが、せっかく祝ってくれたのだからもらっといたらと断った。実家の2階は結婚前のぼくの部屋がそのまま残っていて、壁に作り付けの本棚がある。村上春樹が中学2年の時に初めて長編小説を読み始めたのが、ショーロホフの「静かなドン」だという事が「考える人」(2010年夏号)に書かれてあって、岩波文庫版の「静かなドン」を取りに上がった。確か八冊くらいあったはずだが、四冊しか見つからなかった。1976年で23歳の時にいつか読もうと買った事が一冊目の最後のページにメモされてあったが、未だに読まないままにきている。今更ショーロホフ?とずっと思っていたが、村上春樹は面白くで3回も読んだと記されていた。(流石にインタビュアーはあんなに長いのに3回もですか、と聞き返していた。)

あれはロシア革命が成功して歴史上初めての労働者国家ができてからの事が書かれているはずだ、と興味が湧いてきた。もちろん政権批判はできないだろうから、政権に不利なことは隠されているだろうと承知しているが、村上春樹に面白いと言われるとそうでもないのかなと思ってしまう。多分今でなければ読めないだろうから、読むとするか、、、