私は今現在66歳で退職してから5年経っている。ブログはもう生活の一部になっている。これまでブログでの呼称は「ぼく」を使ってきた。その方がブログ内で自由でいられると感じてきたからだ。今日から呼称を「私」にする。主観から客観への移行だ。
私の求めている世界は大学時代にピークを迎えている。就職して地元の企業に入る時に一旦全てを終了させた。ピークに至るために読もうとして手をつけていた書物は、本棚奥にしまわれて封印されることになった。マルクス、トロツキー、サルトル、ランボー、ボードレール、ロートレアモン、萩原朔太郎、埴谷雄高、西脇順三郎、黒田寛一、梯明秀などの本は封印された。現代美術、現代音楽、現代詩の作品は遠ざけられた。思想信条趣味がすっかり変えられた。就職するためにはそうする必要があった。
だが、今はもう自由だ。封印はすでに解かれて数年経っている。人生のピークは遠に過ぎてはいる。これから第二のピークに向けて私は歩いていく。
先ほど、寺田透の「ランボー着色版画集私解」を読み始めてそうしようと思った。