開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

本は読んでから感想を述べること

評伝「資本主義と闘った男」を昨日読み終わって、泉野図書館に返しに行った。642ページの本をひたすら読むようにして3日で読んだ。経済学の本を評伝とはいえ理論解説も含んで読み通すのは、自分にとってチャレンジだった。少し自分の読解力に自信を持った。理論経済学の世界を本当に知るには数学のリテラシーがないとダメなのだが、宇沢弘文は幼い頃から数学の天才を示し、左翼の人たちからも影響を受けたので教え子にノーベル経済学賞受賞者を何人も出しながら、波乱万丈の人生を送ることになった。あえて困難に立ち向かった偉大なる人だった。「資本主義と闘った男」読者感想コメントに宇沢弘文マル経の学者と勘違いしている人が見受けられたが、その人は本の題名だけから判断したのだろうと思った。ネットにはこういういい加減な人が多いように感じてはいたが、多分ネトウヨの人と思われた。最低限、本は読んでから感想を述べるという当たり前のことを守るべきと思う。

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