開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

同じ本を読んでる人

どういう経緯でその人のブログに出会ったかはもうたどれないが、その人はぼくと同じ読書傾向があるようだった。彼(彼女かもしれない)のブログに、以下の文章があって目に止まった。

村上春樹の「ノルウェイの森」の主人公のセリフに「『資本論』を正確に読むには、そうするための思考システムの習得が必要なんだよ」というものがある。

彼は主人公のセリフに立ち止まった。ぼくなんかの世代ではよく言われていたセリフなのだが、世代が違ってまるっきり環境が違うと惹きつけるセリフになるのだと思った。ここでいう思考システムとは、ヘーゲル弁証法のことだがマルクスは観念論を排すが論理は残した。おそらく村上春樹は早稲田である活動家から教えられたのだろう。そういうぼくは「ノルウェイの森」にそういうシーンがあったことには全く気づかなかった。ほとんど常識か時代の精神の一コマを描いているくらいにしか感じなかったのだろうと思う。

ところで時代はあの頃とは全く違って、喪失後の原野にいる。便利な世の中になったがこころは人間性のカケラもなくなった。おそらく何が人間性かと今の若い人は思うだろう。そんなものはコスパがないと感じるだろう。資本主義がどんどん貫徹していくと思う。こうなれば行き着くところまで見届けてやろう、という気にもなる。That's a good thing.(もちろん反語的表現)

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