開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

地方のサラリーマン生活の場合

ぼくの人生はこんなんだったと、いつになったら言えるのだろう? サラリーマン人生で大半は終わったけれど、自分の人生がサラリーマンだった時の生活がそのままそうだったとはとても思えない。今から思えば妻と一緒に生活を維持する闘いをしていたような気がする。ぼくたちは共働きだった。金を貯めて実家の近くに土地を買って戸建ての家を建てて、その後借金を返すのに贅沢はできなかったが、年に一回ぐらいは旅行に行っていた。車は何台も買い換えていたが、最初は中古の軽自動車から始め、中古のスカイラインに乗っていたこともある。結婚して新車のブルーバードSSSの時は大阪や日光や佐渡ヶ島までドライブ旅行した。あの頃が一番いい時期だったかもしれない。ちょっと今のサラリーマン家庭と違っているかもしれないのは、毎週日曜日に仲間とテニスをしていてそれが現在までおよそ35年ほど続いていることだ。このテニスがなかったらサラリーマンを続けられなかったかもしれない。会社以外に外に仲間を持てたことが、闘いのようだったサラリーマン人生に余裕をもたらしてくれたと思う。