開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

憧憬

どうしてあるがままの現実ではなく、どこか架空の世界に心が向いてしまうのだろうか?学生の頃に知ったシュールレアリスムの世界にとても惹かれた。日常のちょっとした裏側にじっとしていると行けそうな気がした。例えば郊外の大型スーパーの駐車場で、夏のうだるような暑さに身を焼きながら、空の方へ形而上学的な問いを発して一瞬の真空を登っていくような感覚。周囲のざわめきが突然消えることが真夏にはしばしば起こった。日本では西脇順三郎瀧口修造が有名だった。ぼくはダリよりはキリコの方が好きだった。あの頃は誰もがランボーを口にしていた。シュールレアリスムランボーから始まるとされていた。今、出口裕弘の「帝政パリと詩人たち_ボードレールロートレアモンランボー」を手にしている。タイトルだけでこれまた速攻で、泉野図書館から借りてきて58ページまで一気に読んだ。これはますます憧憬の心に毒をもりそうだ。この前立てた第二の人生目標がどこかに行ってしまいそうになる。

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