開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

I was like a rolling stone before being an adult.

もう一度未成年からやり直したかった

どこに行きつかわからない、そのどん詰まりまで

世界の果てとおぼしき砂漠の果ての

焼きつく太陽とアフロディテの肉体に憧れて

彷徨う日々にもどりたかった

形にしたくなかったから

生まれ出る一歩手前で忍耐の呪文を唱えていた

世間の調子を微妙に外し

伏し目がちに風の街に佇んでいた

 

どうして欲しかったなんて考えたことがなかった

いつまでも一緒にいる仕方だけ

考えればよかったんだ

閉ざされた部屋だけあればよかった

無情で阿呆で感情さえもなかった

ただいつまでも麗しくそばにいて

無言に耐えて欲しかった

何もなかったわけじゃない

どこにもないここだけのアウラ(気配)のような

無限の息づかいがしていた

 

きっと死ぬまで少しだけ悲しいこの感じは消えないと思う

老人は思ったより少年に近いかもしれない

 

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