開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

今直面していること

新型コロナウィルス感染について、今誰もが考えている。フランス、アメリカの大統領は今を戦争状態だと形容している。本物の戦争と新型コロナウィルスによる戦争との違いを簡単にいうとすると、前者の戦争は建物や都市、街の破壊によって被害が目に見えるのに対して、後者の戦争は人だけが死に、目に見えるのは死者の数字ばかりということにあるのではないかと思われた。世界の中で、自然の中で、人間だけが少しづつ消えているのだ。ひょっとして人間の数が最大の環境破壊要因だったのではなかろうか?そう反省してみる機会が今与えられているのではないだろうか?

ところで、そう言っている自分は新型コロナウィルスに感染しないだろうと、自分のことを棚に上げて考えていることに気づく。私だってその死者の中に入ってもおかしくないのに。家でじっとして動かないでいればひとまず安心という気でいる。そこが本物の戦争との違いの第二のことかもしれない。本物の戦争は、核兵器原発などを破壊されれば家にじっとしていても死ぬ。本物の戦争の方が逃げ場がない。少なくとも今は家という逃げ場と、生命インフラは保証されているからまだましだと思わなくてはならないのだろう。