開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

埴谷雄高・鶴見俊輔・河合隼雄

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講談社文芸文庫埴谷雄高鶴見俊輔著を読む。埴谷雄高鶴見俊輔河合隼雄が鼎談していた記録が載っていた。河合隼雄が初めて埴谷雄高と対面することになって最初の印象を聞かれて「現実的な人」という形容を使った。死霊を読んでそのままの人が現れたと述べている。埴谷雄高を現実的と言えるのは河合隼雄だからだ。三者とも精神を病んだ現実に直面したり体験したりしていて、精神の内実がわかっているから現実的と言えるのだ。加藤典洋は空港で鶴見俊輔を初めて迎えた時の印象をリベラリストというより、もう立派な気狂いだったと言った。鶴見俊輔という人も相当複雑な人のようだ。三者とも二面性を完全に使い分けているから正常なだけで、その正常さを保つのは強者であり、ぼくは強者の部分こそ学ばなければならないと思った。