開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

人生の意味に気づく

今は午後の3時25分だ。いつもだと眠い時間帯で昼寝していることも多い。だが今日は違う。頭は冴えている。さっきココアをゆっくり飲んで、この気配は極めて気分の良い時に感じるもので懐しい感じがすると、今の状態を確認するように味わっていた。多分原因はアレだろうと思っている。小さくか弱い子供のそばに騎士のように寄り添う、自分の役割が感じ取られて、自己満になっていたぼくの心が洗われたのだ。か弱き者の為に勇者となって弱肉強食の世の中で守り抜く、というイメージがぼくを清新にした。「死霊」に出てくる、「ねんね」を護衛する黒川建吉のように。

心の中が空っぽになると爽やかになれる、ということが発見された。自分にばかり囚われて自我の殻に閉じこもっていると、だんだん自家中毒を起こしてしまうのだ。ぼくには小さな、無垢の、見捨てられた、傷つきやすい子供が必要なのだ。敗北した親に捨てられた、怯えた子供を無情の世界から守ってやらなければならない。それがぼくに人生で意味あることのように思えた。