開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

我に帰った時に感じたこと

サラリーマンの時は組織に属しているので、自分のことは後回しにしてみんなの事を考えるのが第一だった。その習性がついているので、定年退職後に自分のアイデンティティを確認するためにもがくことになった。ある意味、社会的な規制がなくなってわがままを押し通すことが許される。好きなだけ自分本位に生きてもよくなったのだが、慣れない環境で改めて子供のように自分探しをすることになる。でも大概のご同輩は、恥ずかしくてそんな青臭いことに退行しない。だから生物的に年老いていくことにまっしぐらとなるのだ。ぼくは自分らしさを青春に退行しながら、取り戻すことができた。それでも油断して周りに合わせるようにしていると、自分を失うことがある。いい人ぶろうと無意識にしてしまうのだ。いわゆる忖度だ。もうそれは、定年退職後の自分の人生ではぼくはとらない事にしたのだ。せっかくの第二の人生なのだから、自分らしく生きる事にする。自分は男だから、男らしくというのももちろん含まれる。男の勇気と品位をこれから再生するのだ。今の世の中、あまりに優しい男が多いように感じる。社会的弱者や性格的に弱さのある女性には優しくするが、わがままの女性には譲ったりしない。要は自分の強さをわきまえて普段はおとなしいが、いつでも奔放な自分に帰る余裕を持っていたい。