開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

小説病みの歌

赤裸々な心というと生々しいが、

普段世間体やら役割を気にして隠されている心に、

その壁を破って触れてみたいという欲望がどうしても

しばらくすると芽生えてくる。

ああ、ぼくと似たような考えを持っていると感じたり、

どうしようもない性格に同情してしまったり、

果てしない求道心に癒しを感じたり、

長い夜に当てもない回想に付きあったり、

秘められた恋の行方にいつか来る破綻に心踊らせたり、

心の空洞を埋める彷徨う旅に同行したり、

今を懸命に生きるひたむきな姿勢に元気をもらいたいと思ったり、、、

忘れられたロマンにもう一度浸り込んでみたい。

生活破綻者ギリギリの悪夢のような世界にもう一度、

のたうち回ってみたい。