昨年コロナで自粛することになった文学散歩を、今年はどうするかということになって、昨年書いた案内文書を探していて見つからなかった。データもパソコンに残っていなかった。今年は同じ企画でどうかと思って、メンバーの人に相談するのにそれを見せたかったのだが、見つからずガックリした。肝心な記録データを散逸してしまうことが度々ある。どこかでモレてしまう性格に自己嫌悪することが、サラリーマンの時もあった。多くの企業がISO認証を取ることが流行っていた時があって、文書管理は重要な企業活動の一つだった。地方の小さな企業でも記録文書にはうるさいのに、国の行政となると政治が絡んで簡単に廃棄されたりする。それはともかく、書きたかったのは1年前のことがそのことでリアルに思い出せたことだ。昨年の今頃の心の状態がよみがえった。ちょっとした企画でも初めて自分で取りまとめるのに、手をぬきたくなかったので一生懸命になっていた。メンバーに認めてもらいたいという気持ちがあったのだが、逆にいうと心の中では寂しい気分にもなっていたような気がする。あの時はほとんど一人で考えなければならなかった。
今は違う。メンバーには気安くなんでも相談できるようになっている。そのことのゆとりが豊かさを感じさせてくれて、それを書いておきたかった。定年後の人生がうまく進んでいる、という満足感を味わえている。こんな風に人間関係を積み上げていきたい。