開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

再録、浪漫派の心情

古今東西あらゆる世界、

歴史に繋がるようになって、

人々は自分でものを考え、発言することをしなくなった

すでに自分の考えることは誰かが考え尽くしていて

同意するか、否定するかしかしなくなった

悲しいかな自分をしっかり大地に立たせることに意欲がなくなって、

みんな失敗することを無駄と捉えてしまった

賢くはなっているのだろうが、ロマンがない、

悶えるような憧れに遭遇しない

感情も思想もゲームに絡め取られてしまった

昔の女性は好きな男に命をくれてやるぐらいの一生にも満足できたのに、

今の女性は自分の魂を感じられなくなった

生活といえばマーケットと思い、

決して殉教者にはならない

物語が作れないのだ、、、

だがしかしこのぼくはどこへも行けずに立ち尽くすか、

うずくまっているだけなのだから大きな顔はできないというものだ

自死へと向かわずに

ハードボイルドのタフネスにも行き着かないまま

心情を言葉にするしかないのか、、、