こんなに遠く誰もいない打ち捨てられたところに
君を連れて来てしまってそれでも平気でいてくれて
ありがとう
君が不思議そうに笑うのを申し訳なく
思ったものさ
どんなに感謝しているか君には分からないかもしれないが
一人になってこれまでの君の無邪気さに
泣けてくるのをそのままに過ごす夜もあった
誰もきいてくれそうにないような誘いにも
君は疑うまでもないように
自然を装うことも知らないで
善良なまでに微笑んで横に居てくれた
どうして君は欲がないのだろう
何も欲しがらず、小さなことに満足する
古風で、間違ったことに容赦なく
ぼくの落ち込みにそっと提案をする
その気遣いのセンスの良さに
信頼を百倍にして
返さなくちゃいけないね
いつか分からないけれど
あまり甘えないでおこうと思う
近くにいるようで遠くにいるような気がして
情けなくなる自分だけれど
君のことはわかっているつもりだ
自分ばかり不器用な男だと思っていたが
君もぼくと似ていると思う