開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

たまには全力を出す

今日はK夫婦とうち夫婦でテニスを2時間した。金沢市の隣が野々市市でその隣が白山市なのだが、今日は白山市のテニスコートをKさんが予約してくれた。定年退職する前は10人ほどで白山市のコートをベースのコートにしていた。その頃のコートは所々表面のシートがめくれたりしていて、状態が良くなかったが、今日は流石に全面的に修理されリニューアルされていた。6面は全てうまっていた。ウォーミングアップの練習の後、ミックスダブルスを2試合とシングルスを1試合行った。シングルスは久々だったのと、最高気温23度の暑さで、息が上がって苦しかった。喉がカラカラになり瞬間的にめまいもした。コートチェンジの時水を飲んだが、体の火照りは引かなかった。妻が持っていたスポーツドリンクを勧めたので飲んでみると、しばらくして体が楽になった。やはりスポーツドリンクの成分が効いたのだ。

帰りの車を運転している時に、とても周りの風景が生き生きしているのを感じた。生きている充実感のようなものを感じた。シングルスというゲームの中で「必死になる」という時間がそれをもたらせたのだと思う。普段無意識に体は無理をしないように調整している。替わり映えのしない環境でずっといると、周りの風景もつまらなそうにしている。作家の古井由吉は、この自分の精神状態と風景の関係は有機的に結ばれていて、気持ちがなんとなく冴えなかったり、内面が充実していないと、周りの空間も弱々しい表情になる、というようなことを言っていた。ここのところ退屈していたかもしれない。もしつまらない日常を打ち破りたいと思ったら、全力で何かを取り組んでみたらいいのかもしれないと思った。