開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

仲間になれなかったYさんへ

せっかく問い合わせのお電話までいただいたのに、当日私たちの読書会に見学にお見えにならず残念でした。きっとあなたも本が好きで、本を人生の伴侶とする生活を営まれていらっしゃることと思います。あなたが30歳の女性だと電話に出たOさんから連絡を受けた時、少し心が浮き立ったのを否定するつもりはありません。あなたが入れば初めての30歳代のメンバーになるからです。お会いできるのを楽しみにしていました。電話してから見学の日まで間があったので、きっと気が変わってしまわれたのでしょうね。当方の読書会以外の若い人の集まる会を見つけられたのかもしれません。あなたからすれば当会はおばあさん、おじいさんの集まりですから違和感がありそうと思ったのですかね。でも年齢は高齢には違いないですが、皆さんとてもお若いですし活発に意見を述べられます。人生経験が豊富なので、しばしば小説の読解の枠を超えて自身の経験という生のリアルな話に脱線します。私なんかそれが楽しみだったりします。戦時中のこととか、子供の頃の金沢や能登の様子とか、好みの作家や映画俳優のゴシップなど初めて聞くこともあったりで話が盛り上がってしまうこともあります。あなたの好みの作家を知りたかったし、同じ本を読んでいたら話が内面に膨らんで、すぐにお友達になれたかもしれません。今回機会がなくて残念でした。