開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

文学講演依頼

初めてお電話します、野々市の読書会のものですが、Y先生はご在宅でしょうか? あ、初めまして、野々市市読連協の藤井と申します。はい、どうも。実は今年秋のイベントで先生に講演をお願いしたいと思いまして、お電話を差し上げました。はい。あのう、今まで何回か講演していただいたと聞いていますが、、、そうですね、ありましたね。それで、もしお引き受けいだけるとしたら10月31日の日曜日なのですが、大丈夫でしょうか?ちょっと待ってください、今確認しますから。あぁ、その日は玉川図書館で講演を頼まれています。あ〜そうなんですね(と、しばらく絶句)ほかの日はダメなんですか?イベントは1週間ほどありますが、日曜じゃないと市民の皆さんが集まれないので、、、じゃ、30日の土曜日だったら大丈夫なのでしょうか? ええ、土曜日だったら空いています。土曜日に変えていただけると助かります。ありがとうございます。それでは30日に決めていいか、決まったら後ほどご連絡いたします。できましたらメールでご連絡させていただきたいんですけど、アドレスを教えていただけますか? どうしましょう。おっしゃっていただいたら書き止めます。(ここで、けっこう長めのアルファベットを発声される)space と lanの間はハイフォンが入りますか? 分かりました、ありがとうございます。会場や講演の内容はどうですか?内容については、古典文学にこれから親しもうとされている人向けに、どういうきっかけで読んでみようとするか、入口を作るようなお話がどうかなと思っております。会場や時間はまだ決まっておりません。今日のところはご承諾いただけるかの確認だけと思っておりました。では具体的なことはメールでご連絡いたします。よろしくお願いいたします、ありがとうございました。

以上の電話をしどろもどろになりながら、今日何とか終えた。全く電話というのは苦手で、淀みなく話そうとすればするほど言葉が出てこず、ちょっとの沈黙が恐怖に変わろうとする一歩手前で優しい先生に助けられた。その先生は今年退官されて文学部の名誉教授になられたということだった。恐縮至極。