開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

抽象的個人の成立

企業内のサラリーマンという属性では、一方的にコントロールされる方になってしまう。だからサラリーマンから自己を分離し、一旦抽象的な個人になる必要がある。組織内の人間関係から独立した抽象的な個人を壁の内側に創ることになる。その頃インターネットが普及し始め、ネット上に個人のURLを持つことができるようになった。ラベルデザイナーとしてIllustratorPhotoshopは最低限マスターする必要があり、1年間で独学で勤務時間以外のほとんどの時間を使って習得した。デザインや印刷関係は急速にデジタル化され、その流れについていけない写植屋や製版会社は廃業せざるを得なかった。SEOのスキルも独習し、ラベル・パッケージの部門内サイトのホームページは、「ラベルデザイン」で検索1位表示を獲得した時期もあった。会社のホームページはまだデザイナーが製作するという時代ではなく、興味を持った女性社員が手造りで作っていた。ぼくはデザイナーとしてデザイン室のホームページを別個に立ち上げたが、特別非難も受けなかった。経営陣は知識がないのか、価値評価できずに黙認された。社内ではDTPの分野で経営陣より優位に立てた。それが比較的自由な場を確保でき、「壁」も強固なものにできた。その頃は40歳代後半になっていたと思う。