ぼくがどんな風に小説を読んできたかを1冊1テーマで表してみました。
フランツ・カフカ「変身」 / 家族の中で毒虫に変身することの意味
サン・テグジュペリ「星の王子さま」 / 子供の死をどう救い出すか
カミユ「異邦人」 / 意味を失った人間の正義とは何か
夏目漱石「こころ」 / 言葉で人を殺すのは無罪か
村上春樹「アンダーグラウンド」 / 文学者の社会的義務は問われないか
大江健三郎「日常生活者の冒険」 / 芸術家の挫折には意味はないか
サマセット・モーム「月と六ペンス」 / 絵に生きる人生と幸福な生活の選択
サルトル「嘔吐」 / 存在が開けるビフォア・アフター
ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」 / 音楽に生きる自由の賛歌と苦悩の人生
野間宏「青年の環」 / 戦争の左翼青年群像小説による克服は可能か
加賀乙彦「永遠の都」 / 戦前、戦時下の中流家庭の叙事詩的進行の追体験
ジェイムス・ジョイス「ユリシーズ」 / 実人生の小説への取り込み実験の是非
埴谷雄高「死霊」 / 文学による国家の解体