定年退職してからブログを書き始めて、2018年からこのはてなブログに移ってきて今年で5年目に入っている。リタイアしたての頃のアイデンティティ・クライシスを何とか凌いで、地元地域にも所属意識を持ちながら安定した第二の生活に着地できている。これまでの書くスタイルはできるだけ自分らしい情報の発信者になろうと、書く自分の意識に添いながらオリジナルを心がけてきたつもりではある。読書や読書会に関することを情報発信の中心に置いて書いてきたが、結果については自分の納得感だけが評価軸だった。つまり自分のブログを読んでくれている読者の方がどう評価してくれるのかについては、ほとんど関心がなかった。でも全くアクセスがなくなれば意味がなくなるとも考えていた。アクセスがゼロになってそれがしばらく続くようだったら、やめる覚悟でいた。幸い1日もゼロという日はなく今日まで続いた。数日前のブログにも書いたようにこれからは自分の吐き出したい事を書くのではなく、いわば「生産的」な事を書きたいと思っている。例えば、本を読んだ感想でもこれまでは自分の情緒経験の記録でしかなかった。ぼくはあえて自分の読んだ本を人に勧めるということをしてこなかった。(唯一の例外として源氏物語があるが)それはおこがましい事に思えた。自分と他人は絶対的な断絶があり、自分の考えるようには他人は絶対考えない、という了解があった。もしぼくのブログの中に参考にすることがあれば、ありがたいことだと思って納得しようとしてきた。それはそれでいいのだけれど、人に勧めるという積極的な態度もやってみたくなってきた。人に勧めるには理由がいる。今までその理由がめんどくさかったのだと思う。そしてその理由の中には、その人にとって生産的なことが含まれていなくてはならない。ぼくにとっては書くスキルの向上になり、新たな挑戦になるのでやってみたいと思った次第である。