このブログを読んでくださる方の中で、お住いの地域に読書会(または読書クラブ)があるという方はどれだけいるのだろうか?読書会が静かなブームという話は数年前に聞いたことがあったが、SNSを使って若い人たちでやられているらしい。ぼくたちのような高齢者中心というのは珍しいかもしれない。ぼくが所属している「野露」読書会は昭和61年にできているから、36年間続いていることになる。できた当初は女性ばかりで、その時は働いていて読書会が開かれるのは月の最終土曜日の夜だったらしい。普通サラリーマンだったら土曜の夜は飲み会になるところ、みんなでその月に読んだ本の感想を公民館に集まって話し合っていたということなのだ。よっぽど本好きだったのだろう。今想像すると、熱い時代だったのだろうと推察できる。
さて、ぼくは野露読書会の中で2番目に若い。そしてTさんは一番若い。でも入会したのが2011年で、ぼくより8年ほど早い。会員としては8年先輩になる。ぼくが入会した頃はまだ独身だったが、その後すぐに遅い結婚をされた。最初のTさんの印象は、あとでご自身も言っておられたが、「独り者
最近の、といってもここ半年ぐらい前からTさんはメンバーのお世話を自ら買って出られるようになった。図書館で借りた課題本を人数分コピーして冊子にする面倒な作業や、イベントの時自分が写した写真をプリントして配ったり、課題図書の購入の場合はまとめて買って配ったりしていただいた。高齢者が多い会なので、お世話することが最年少の自分の務めと弁えている風である。だんだんとTさんは、自身の心の空虚を満たされていっている気がする。