開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

1983年の私という現象

ほんとは誰とも似ていなかった

それを突き詰めていくと一人ぼっちになるから

少しだけ自分に嘘をついて

みんながかっこいいと思う詩人や思想家を真似てみようとした

世界が広がるような気がしたが決してほんとではなかった

どこか透明で果てがなかった

ちょっとは親しげに声をかけてくれたが

信用はされてないことがすぐに分かった

このままこんな風に進んで行った先には何があるのか

分からなかった

青春の時間だけが過ぎていった

きっと何かにぶち当たったはずなのであるが

そこでほんとの自分に出会ったはずなのだが

今ではもう分からないその経緯がどんなだったか

途轍もない自己放棄だったかもしれない

勿体無いことをしたかもしれない

でも何も無いところに立つことはできない

誰にも相談できなかったし相談の言葉がなかった

ただ一人そこにポツンと存在という位相に佇むしかなかった

偶然に身を任せ述語人生に従ってみる

そうしてFに出会って結婚した

一人が二人になることの展開が面白かった

住処があることで帰ることができるのは

驚くべき撹乱を内部にもたらした

生まれ変わったのだ

そして誰とも似ていない自分を失った