開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

4回目のワクチン接種

69歳の今日のような気分が訪れることをサラリーマンの時に予想し得ていたか、全然だと思う。今日の気分はまるでサラリーマンの時の休日のようだった。妻が4回目のワクチン接種で一日寝込んで、ぼくはといえばほとんど独身の日常性だったからかもしれない。朝食もお昼も夕食も一人で食べた。パンやインスタントラーメンを作ったり、カツ丼のテイクアウトを食べた。妻は何もいらないと言って、冷たいお茶ばかり飲んでいた。熱はないものの、体はしんどいようだった。午前中は仲間とのテニスも一人で行った。調子は良かった。決めようとして6、7本決まった。午後からはずっと部屋にいて、テレビを見たり本を読んだり、POPSやJAZZを聴いていた。妻は寝ていてぼくをどんな風に思っていたことだろう。きっと自分さえ良ければいい、冷たい人間だと考えていただろう。何か買って来ようかと訊いても、きっぱり「いらない」と言われた。