何度か中断しながらも読み続けている。義務としての読書はなかなか進まない。小説のようにのめり込む事はない。兵士になって辛抱強く読み進むしかない。革命家自身による、革命の記録書。トロツキーの「ロシア革命史」を読み始めている。とにかく長い。「ジャン・クリストフ」や「青年の環」や「源氏物語」ぐらい長い。今日、角川文庫版で190ページまでには進んだ。10月革命の年1917年の2月27日の場面のあたりを今読んでいる。労働者とボルシェビキと警察と軍隊が決死の覚悟で対決するのだ。革命に合流する兵士も現れる。彼はもう後にはもどれない。もどれば殺されるから前に進むしかない。スターリンの軍隊がドイツと戦った時もそうだったらしい。戦わなければ上官から撃たれるのだ。ロシアというのは底知れぬほど恐ろしい国だ。日本の戦国時代も厳しいが、ロシアとウクライナは21世紀の今も厳しい。ぼくはそんな情況からは逃げ出したい。でも本を読み進めなければならない。読むのをやめれば、そこで終わる。簡単なことだ。やめてしまったら、ぼくはぼくで無くなる。